狼将棋のブログ

・・・暑い。北のほうなのに35℃に届いたりしています。麦茶やアイスコーヒー、かき氷などが主なエネルギー源になっている日々です。皆様も熱中症にはお気を付け下さい。


↓は先ほど指した将棋。終盤が手に汗握る熱戦でした(悪い意味で)。



対抗形で振り飛車が玉側の端を▲1四歩△1二歩まで詰める、という展開はなかなかない気がするので少し新鮮でした。端歩の関係が1つずれると、詰ますのに必要な金駒の枚数は2枚違ってくる、と言われますが、▲1四歩△1二歩型の安心感は半端じゃなかった。それだけ自玉が安心なら相手玉をしっかり寄せ切れよ、と突っ込まれたらぐうの音も出ないわけですが。

改めて、端の位は大きいなあと実感したのでした。

知り合いの将棋が面白かったので久々に書きます。

過程図
後手の持駒:歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v玉v金 ・ ・ ・ ・v香|一
| ・ ・v銀 ・ ・v金 ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩 ・v桂v歩v角|三
| ・ ・v飛 ・ ・ 歩 ・v銀v歩|四
| ・ ・ ・ 歩 ・ ・ 歩 ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ 金 ・ ・|六
| 歩 歩 角 金 銀 ・ ・ 歩 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ ・ ・ 飛 銀 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩二 
手数=0  ▲4四歩  まで

都合上先後逆でお送りします。
どうしてこんなゲデモノが生じたのかは割愛。元は相振りですが色々あったんです。
ここから△4三歩▲3四歩△4四飛▲同角△同歩▲3三歩成△同銀と進んで問題のシーン。

問題図
後手の持駒:角 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v玉v金 ・ ・ ・ ・v香|一
| ・ ・v銀 ・ ・v金 ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩 ・v銀v歩v角|三
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・v歩|四
| ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ 金 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 金 銀 ・ ・ 歩 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ ・ ・ 飛 銀 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:飛 桂 歩二 
手数=7  △3三同銀  まで

とりあえず△4七角を消して完封したい。ということで実戦は▲3七金。
僕もそう指すでしょうし、全国クラスの強豪複数名に聞いてもそういう答えでした。
ところがそれには△6六歩!がある。
変な歩が飛んできた図
後手の持駒:角 歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v玉v金 ・ ・ ・ ・v香|一
| ・ ・v銀 ・ ・v金 ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩 ・v銀v歩v角|三
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・v歩|四
| ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩v歩 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 金 銀 ・ 金 歩 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ ・ ・ 飛 銀 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:飛 桂 歩二 
手数=9  △6六歩  まで

そんな歩があると言われてもまだピンとこない。
▲同銀△4九角▲4八飛△7九角成!
変な角まで飛んできた図
後手の持駒:歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v玉v金 ・ ・ ・ ・v香|一
| ・ ・v銀 ・ ・v金 ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩 ・v銀v歩 ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・v歩|四
| ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 銀 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 金 ・ ・ 金 歩 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ ・ 飛 ・ 銀 ・|八
| 香 桂v馬 ・ ・v角 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:飛 桂 歩三 
手数=13  △7九角成  まで

さっきまで完封目前だったのがこの有様。
形勢自体は難しいかもしれないが、実戦でここから立て直すのは至難である。
以下後手が押し切って勝ち。
戻って△4九角に▲5九飛と打つのが最強の頑張りだが、それにも△7九角成!がある。
またしても変な角図
後手の持駒:歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v玉v金 ・ ・ ・ ・v香|一
| ・ ・v銀 ・ ・v金 ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩 ・v銀v歩 ・|三
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・v歩|四
| ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 銀 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 金 ・ ・ 金 歩 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ ・ ・ 飛 銀 ・|八
| 香 桂v馬 ・ 飛v角 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:桂 歩三 
手数=13  △7九角成  まで

▲同飛△3八角成▲同金△5八飛で金銀が取れる。
(尤も後手も桂合しておけば簡単に攻められるわけではなく、まだ残しているか)

こうして見ると△6六歩はなかなかの妙手だと分かる。
では何がまずかったか。実は▲3七金では▲4八飛!が正しい手の消し方。
正解の変な飛車図
後手の持駒:角 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v玉v金 ・ ・ ・ ・v香|一
| ・ ・v銀 ・ ・v金 ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩 ・v銀v歩v角|三
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・v歩|四
| ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ 金 ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 金 銀 ・ ・ 歩 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ ・ 飛 ・ 銀 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:飛 桂 歩二 
手数=8  ▲4八飛  まで

えーそっちー、という感じではあるが、これで先手からの継続手段が難しい。
また▲4九飛打という手もあったようだが、持ち駒の飛車を使わずに済むなら話が早い。
実戦でも色々あるものだなあと思いましたとさ。

【第1図は▲3四同飛まで】
後手:kame1223
後手の持駒:銀 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v玉v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v銀 ・v金v飛 ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩 ・ ・ ・v歩|三
| ・ ・ ・v歩 ・ ・ 飛v歩 ・|四
| ・ ・ ・v角 歩v歩 ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩 桂 ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 金 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 銀 金 ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:相手
先手の持駒:角 銀 歩二 
手数=41  ▲3四同飛  まで

後手番

24で今日指した将棋から。玉形の差でやや良さそうな局面で、こちら(後手)の手番なので△3二飛や△4六歩などが有力そうです。

第一感は△3二飛でしたが、対局中は良く言えばさらなる得を求める、悪く言えばかっこつけてるようなことを考え始めます。すなわち「▲3一飛成と成らせてから△3二飛とぶつければいいんじゃね」。実戦は第1図から△3六歩▲同飛△4六歩▲同歩△4七銀▲3一飛成△5八銀不成▲同金△3二飛(第2図)

【第2図は△3二飛まで】
後手:kame1223
後手の持駒:金 歩 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v玉v金 ・ ・ 龍v桂v香|一
| ・ ・v銀 ・v金 ・v飛 ・ ・|二
|v歩v歩v歩 ・v歩 ・ ・ ・v歩|三
| ・ ・ ・v歩 ・ ・ ・v歩 ・|四
| ・ ・ ・v角 歩 ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 ・ ・ 桂 ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 金 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 銀 ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:相手
先手の持駒:角 銀二 歩四 
手数=50  △3二飛  まで

手順に先手玉を薄くしてから、最後に狙いの△3二飛。第1図で単に△3二飛とぶつけるよりも大きな得で、この後は相手の疑問手もあって快勝でした。

久々に気持ち良く捌けたなー、でも左桂は最近あまり跳ねてない気がするなー、などと考えながら技巧先生に検討してもらったところ、第1図からの△3六歩には▲7七桂と跳ねる手があって後手が大変だったようです(推奨手は単に△4六歩)。角が7四に逃げれば△3二飛とぶつける手がなくなり、4三や3二に逃げれば△4七銀の筋がなくなる、という理屈。「対局中に考えること」シリーズなどで散々書いてきた「急所の駒にアタック」の典型例ですが、全く見えていなかったので反省。

R点としてはようやく、2300点台で安定し始めてる、と言えるくらいにはなってきました。不調の波が来ればまた落ちるかもですが。



プロ棋界に目を向けると、三浦先生騒動があって心配になっていた後なだけに、藤井聡太四段の活躍という明るいニュースは嬉しいですね。個人的には、連勝記録がどこまで伸びるのかよりも「誰が連勝を止めるのか」のほうが気になっていたりします。止まったら止まったで大ニュースになるんでしょうね。勝って騒がれているうちはまだまだで、負けて騒がれるようになってようやく一流だ、というようなニュアンスの誰かの言葉があった気がします。



さて、リレー将棋の季節が近づいてきているので、自分が把握している範囲で現状をメモしておきます(検討盤に一度書いたけどログが流れてしまったのでこちらに><)

●狼、大生を合わせてのメンバー候補は以下の5人。(カッコ内は基準R点)
 リンリンさん(375)、みきさん(1872)、安倍さん(2084)、しまさん(2309)、亀井(2372)

●このうち4人で合計6400点以内に収めるのは不可能。
 今年から「3人で計4800点以内」もOKになり(4将はR点が一番低い人が指す)、こちらは可能。

●3人チームの場合、リンリンさんは必須で、残りの4人から2人を選ぶことになる。
 みきさん、安倍さん、しまさんの3人から2人選ぶ場合は、組み合わせ自由。
 亀井が入る場合は、3人目はみきさんで固定。

●ただし、3人チームは代打(直前代打も含む)を一切出すことができない。


最後の「代打不可」の縛りを筆頭になかなか簡単ではない条件なので、去年のように内輪でリレー将棋を楽しむという選択肢も有力かなと思っています。

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