狼将棋のブログ

休日に24で指す時は、割と朝早い時間(9時とか)から指すこともあれば夕方頃から指すこともあるし、朝から夕方までずっと指してることもたまにあります。

で、薄々感付いてはいたんですが最近改めて浮上したのが、「朝より夕方のほうが将棋の内容がいい(=勝率も高い)」疑惑。朝早いとどうしても眠気も残ってて頭が働かない感じもあるので、まあ自然と言えば自然なんですけどね。

ちょっと暇なので、この仮説を検証してみることにしました。ただ、本当に厳密に検証しようとすると、考慮しなきゃいけない要因はかなり多くなってしまいます。先手後手、戦型、相手のR点・・・これらも全部勝率に影響してきそうですからね。なので極力シンプルな形で、「午前(12時まで)と午後(12時以降)の勝率」「先手番と後手番の勝率」をそれぞれ表にまとめてみました。
分析対象は、5月から今日時点までの対局で24の履歴に残っていた計89局です。
20220724
先手番が44局、後手番が45局と、いい具合にバランスがとれてました。全体の勝敗も45勝44敗で、連勝連敗の波はそれなりにあったものの、だいたい今の位置が実力通りなんでしょう。

時間帯によって先後の偏りがないか・・・というのも一応確認しましたが、午前は先手番も後手番も14局、午後は先手番30局に後手番31局でした。理想的なデータですねw

午前と午後の勝率差は思った以上に大きくなっていました。エクセル先生に計算してもらったところ、午前と午後の勝率差が誤差の範囲内である(=単なる偶然でこれくらいの差が生じる)可能性は約0.5%でした。戦型や相手のR点といった要因も入っている可能性はありますが、冒頭の仮説はほぼ間違いなく正しいと言って良いでしょう。

同様に、先手番と後手番の勝率差が誤差の範囲内である可能性は約24%でした。統計的には、先後の勝率差は「意味のある差」とは言えない、という結論になります。


朝から頭をしっかり働かせるにはどうすればいいんでしょうね。ご飯はしっかり食べてコーヒーも飲んでるし、午前でも午後でも指し始める前には詰将棋を解いてウォーミングアップをしているんですが。根本的に睡眠が十分にとれてないんでしょうか><

【第1図は▲7八同玉まで】
後手:亀
後手の持駒:角 金二 香 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・v桂 ・|一
| ・v玉v金v金 ・ ・ ・ と ・|二
| ・v銀v桂 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|三
|v歩v歩v歩v歩v銀 銀 ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩v歩v歩v香|五
| 歩 歩 歩 歩 飛 ・ ・ ・ 歩|六
| ・ 銀 桂 ・ ・ 歩 ・ ・ ・|七
| ・ ・ 玉 ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手:相手
先手の持駒:飛 角 桂 歩三 
手数=97  ▲7八同玉  まで

後手番

第1図、こちら(後手)は駒得で玉形の差も大きいので形勢は良しですが、5四の銀取りが残っていて忙しくもあります。
直前に見えていた、感触抜群の次の一手は何でしょうか。

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【第1図は△8二玉まで】
後手:相手
後手の持駒:銀二 歩四 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ 金 ・ ・ ・v桂v桂v香|一
| ・v玉 ・v金 ・ ・ ・v飛 ・|二
| ・ ・v桂 ・v角v歩 ・v歩 ・|三
|v歩 銀 ・ ・v歩 ・v歩 ・v歩|四
| ・ ・ ・v馬 ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・v杏v歩 飛 ・ ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ ・ ・ 金 金 玉 ・ ・|八
| ・ 香 ・ ・ ・ ・ 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手:亀
先手の持駒:歩二 
手数=126  △8二玉  まで


第1図は最近24で指した将棋です。完全に攻めが切れていて投げても良さそうな局面ですが、少しでも慌ててもらえればと思って▲7二歩を打とうとしました。ところが・・・


①駒台の歩をクリック
②7二の地点をクリックしようとするも、手元が狂って7一の地点をクリック
③7一の金が選択される
④「あれ、歩が打ててない」と思い、瞬時にもう一度7二をクリック
⑤無事に▲7二金!を着手
⑥△同玉
⑦投了


元がド必敗なので精神的なダメージはほぼないようなものなんですが、相手からすると「投げやりになって▲7二金と指した」ように見えてもおかしくはないし、そう思ったとしたら決していい気分にはならないだろうからそこは申し訳なかったなと。
クリックミスするってことは心が相当乱れてるんだな・・・と微妙に冷静になって、その後はそれなりの内容の将棋が指せたのでした。



里見さんがプロ編入試験の権利を得たんですね。編入試験という制度をすっかり忘れていたのは自分だけでしょうか。
ギャラリーとしてはぜひ挑戦してほしいし、突破する可能性も十分すぎるくらいあると思うんですが、里見さん本人のコメントを見ると試験そのものの重みや大変さも感じます。
果たしてどんな結論を出すんでしょうか。

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