前回の続きです。△5七香と打ってしまって少し形勢を怪しくしてしまいましたが、まだ先手良くする手順がありました。
20141004_1





▲5七香△5六歩▲同香△5五歩。続いて本譜は▲6六桂としましたが、意外にも攻撃にあまり働いておらず結果的には飛車先を止めるだけの桂馬となってしまいました。これに対して、亀さんに指摘していただいた▲4五銀は、もちろん直近では飛車先を緩和するために打った駒ですが、3六や5六の地点にも利いており、受けの要の役割を果たすことになります。

▲4五銀に△5六歩▲5四銀△同金と駒を取り合う変化や△5六歩▲5四銀△5七金と一直線に攻め合う変化は先手が手勝ちしそうなのでいったんは△5一飛と逃げるでしょうが、▲5二歩△同飛▲5三歩△同飛▲3五馬と絶好の位置に馬を引き付けてあっと言う間に先手が指しやすくなります。▲3五馬に△4四金と先手を取って止める手が打てないのが▲4五銀を打った効果でもありますね。


盤上の働いていない駒を最大限に働かせる

本対局では、方針に沿った指し手が指せなかったのも敗因ですが、 盤上にある駒(馬)があまり働いていなかったのも大きいと思います。終盤になれば盤上の駒を働かそうなどとは言ってられないですし、序盤は盤上の駒を働かせようと考えるのは当たり前のことなので、中盤の真ん中あたりの一番どう指すかが難しいところで、盤上の駒を働かせられないか、と一度考える癖を付ける必要がありそうです。

終盤が迫っているだけにスピードを重視したくなりますが、そこを堪えて盤上の駒をじっくり眺めてみる。そういう速度感、大局観とも言うべきバランス感覚を身に付ける必要があるでしょう。


さて今回はもう一局振り返ってみます。



この将棋は、58手目の局面では先手必勝ですが、そこから徐々に徐々に悪くなっていき、いつの間にか負けているという、自分の中盤力の無さを露呈する将棋でした。

59手目の▲5一飛成に対して△8二飛とぶつけられるのは予定通り。▲8二同馬△5一角と飛車を取り合って、まだ全然先手優勢だろうと思っていました。しかし冷静に見てみたら玉の堅さが後手の方がいいですし、そう楽観できるものでもなかったかもしれません。


もっとよく出来るならとことん欲張る

もちろん本譜の手順でも先手まだまだ戦えるでしょうし、十分な終盤力があれば全然難しい将棋だったはずです。しかし今は中盤がテーマですので、あくまで中盤にこだわってみます。どこが悪かったのでしょうか。

▲5一飛成とすると飛車交換になるのは必至です。ですが58手目の局面で、先手の飛車と後手の飛車を見ると働きに差があるのは明らかです。これは先手相当損な取引だったのですね。▲5一飛成ではなく▲6一馬とでもしてゆっくり指していれば、後手の人は泣いて謝っていたかもしれません。

前回の課題候補1とも関連してきますが、方針を定めてそれに沿った手を指せるようにならないといけませんね。もっとよく出来ることがわかっているなら、早い段階でとことん良くするべきでした。


まとめ

中盤の課題候補2:盤上の働いていない駒を最大限働かせる
中盤の課題候補3:形勢判断を甘く見ない、とことん良くする