今テーマ「中盤の課題を見つける」では、中盤の課題を見つけるべく、前回のテーマで扱った実戦の分析や今回新たに対局した実戦の分析を行ってきました。いくつか課題が見つかりはしたものの、イマイチこれと言った成果に結びついていない気がします。そこで今回は、もっと根本的な、中盤とはいったい何なのか、というところから考えていきます。ご多分にもれず、自戦記の体を成していません。



中盤って何だ!?


将棋というのは、決められた初期配置から始まり、最終的には王様を取るゲームです。このことから序盤と終盤という概念が見えてきます。

序盤はスタート(初期配置)から近いため、これまでに指されたプロ等の対局の中から最適な順が統計的に導かれやすく、それが定跡として残されています。アマチュアの、しかもトップレベル以外であれば、それをありがたく知識として暗記させてもらえばよく、厳密な手の理解はあまり必要無いと言えるでしょう。

対して、終盤はゴール(王様を取る=詰み)から近いため、判断基準の極めて分かりやすい計算(手を読んだり比較検討したりすること)になります。正解がわかりやすいので、詰将棋などのように問題化されたものをどんどん解いていくことで、確実に力を伸ばすことが出来ます。

では中盤とはいったい何なのでしょうか。


それは序盤と終盤以外のことです。


・・・はい、よくわからないですね。。正直自分もよくわかっていませんw

これは個人的な定義なのですが、スタートから遠すぎて膨大な知識量になるので定跡化できない、かつゴールから遠すぎて膨大な計算量になるので計算できない、そういう中途半端なところ、それが中盤なのだと思います。スタートとゴール、その両方から遠い位置にあることから、知識だけでよい、計算だけでよい、という訳にはいかないんですね。知識の中でも抽象度が高く応用性の広い知識(手筋など)、計算の中でも曖昧な判断基準の計算(よくある形勢判断が目安)、が必要になる気がします。一般的に感覚と呼ばれるのも、ここら辺を指すことが多いですかね。


中盤はどうやって勉強する!?

自分自身中盤の力を今ひとつ伸ばせて来れなかったなと感じるのは、上記でも少し言いましたが、中盤は「誰でも確実に前に進めると言える勉強法」が無いからではないでしょうか。確実に前に進めるというのは、レートなどの成果にすぐには結びつかなくても、何か勉強したことに対して確実に何らかの力が身に付いている、という意味です。

序盤なら定跡の暗記の数をこなすことで、終盤なら詰将棋の解答の数をこなすことで、確実に前に進めると思います。しかし中盤にはそんなもの存在しません。

対局と感想戦をすれば上達するよ。多くの人はそう言うでしょう。ですが確実に前に進めるかどうかは、対局、感想戦のやり方や教わる相手の人次第です。定跡暗記の数に比例して伸びる序盤や詰将棋の解答数に比例して伸びる終盤とは違います。

もちろん、将棋も人生と同じように、正解の無い世界です(将棋の方は、厳密には正解はありますが)。確実なんてありませんし、感想戦のやり方などに依るのは当然のことです。ですが、確実に前に進める勉強法、そんなロマンを追い求めてもいいのではないでしょうか。そこで、現実的な解とあくまで理想を追い求めた解の二つを考えてみました。どちらも、筋の良い形や手を覚えるという目的は同じです。


現実的な中盤の勉強法

上記でも書いたように、対局をして、その感想戦をするのが最も良い中盤の勉強法だと思います。どこが勝因、敗因だったのか。また負けたのなら、敗因の手に代えてどう指せばよかったのか、そういうところを検討します。さらに、自分より強い人に感想戦に参加してもらえれば理想的です。これなら確実とは言えないまでも、かなり高い確率で前に進めるのではないでしょうか。


理想を追い求める中盤の勉強法

以前から試してみたかったことの一つに、高速棋譜並べがあります。プロなどの棋譜を出来るだけ早く並べることを、手順が暗記出来るまで何度も繰り返して、定跡や手筋を体に染み込ませる、というものです。この時注意することは、棋譜はプロ(あるいは自分より数段強い人)のものでなければ意味が無いこと。また手の意味はひとまず理解せずに手順だけをほぼ完璧に暗記し、かなり時間が経ってから手の意味を考える、ことです。これなら覚えた棋譜の数に比例して前に進めるのではないでしょうか。多分・・。


次のテーマは?

今回はちょっと妄想全開というか、訳の分からない話になってしまいましたね。既にプロや他の人がもっと良い方法を述べているかもしれませんが、調べるのが面倒で、何となく思ったことを素直に書いてしまいました。

さーて来週のサザェ次のテーマですが、高速棋譜並べにチャレンジしてみたいと思います。前回までに課題候補として挙げたものは、書き留めておいて忘れた頃に振り返るようにすることで決して無駄にはならないことでしょう。