遅くなりましたが、2015年最初の更新です。
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

今年も今まで通り攻めの姿勢で行こうと思いますが、これまでのような派手にガンガン行くようなのではなくて、落ち着いて機会を伺うスナイパーのような、静かなSを目指します。

そして今年最初の目標として、将棋倶楽部24名人戦でタイトルを獲ること、を掲げたいと思います。



・2連敗スタートからの3連勝

その24名人戦ですが、現時点で予選6週間のうち4週が終了しています。戦績は、指し始めの週に2連敗した後、次の週には3連勝するという、何ともジェットコースターな状況です。

ただ、なぜ勝ったのか、なぜ負けたのかを考えても、よくわからない将棋ばかりです。無理矢理、勝因や敗因らしきものは探し出せるかもしれませんが、それを指せなければ高確率で負けていた(勝っていた)のかと言われたらそうではない気もしますし、何だか将棋って最終的には運のゲームなのだなあと感じています。

もっとも、名人戦は過去1年の最高レート順に組み分けされているので、拮抗した実力の人と対戦することになります。そのため、均衡の取れた将棋が最後まで続いてしまい、勝負を決定付けた手がわかりにくくなってしまった、というのが本当のところなのでしょう。

今回はその中で最も運が勝負を決めたと感じた将棋について自戦記を書きたいと思います。



・角換わり?な序中盤

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自分の先手番で▲5六歩から始まり、なぜか相居飛車になりました。

しかも、角換わりなのに相矢倉で5筋も歩が突いてあって、お互い角打ちの隙が生じやすい変な形です。何となくですが、相手の人も攻めっ気が強いような気がします。


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その後、結局角打ちの隙が出来て、馬を作られてしまいますが、こちらも▲4四歩で後手玉を狭くすることに成功します。

そして、ここから一気に最終盤へ突入します。この時おぼろげながら、そこまでのシナリオは描けていました。ただ、一番肝心なこと、先手が勝ちか後手が勝ちか、ということまでは見えてなかったのですが。。。



・一応シナリオ通りには進んだが・・・

頭の中のシナリオでは、上図(第56手まで)から、▲2四歩△同歩▲同銀に、△3八歩▲4九飛△2五馬▲4三角△同金▲同歩成△同玉▲4五飛で十字飛車が決まるなあ、とか読んでいました。

そして直感的に、△3八歩のところで△2三歩とは打ってこないだろう、△2五馬のところで△2六馬とはせず銀に当ててくるだろう、▲4五飛の後△3四玉でよくわからないがまあ何とかなるだろう、とどれも身勝手な読みが繰り広げられていました。


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しかし何とも不思議なことに、こういう直感って結構当たるものなんですね。全てこちらの狙い通りに進んでくれました。相手が人間だからこそそういう行動になるというか、コンピュータ相手であればこうはいかないと思います(上記の身勝手読みのいずれかをかわされる)。

ここまでは一応のところ、この心理戦においてこちらが一枚上手だったと思います。ただ、前述のように、この進行が先手勝ちなのか、後手勝ちなのかは読めていません。先手駒損の攻めだけに、ここで決められなければ先手負けになっていてもおかしくない局面です。結果は運次第、全ては神のみぞ知る、といった局面でした。

さて、ここで次の一手問題です。

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先手番で勝ちきるにはどう指しますか?(答えは最後、「続きを読む」の後にあります)




結局、最後は祈るような気持ちで指していたら、いつの間にか勝っていました。後で検討したら、この時点でどうやっても先手勝ち(何か読み抜けがあるかもしれませんが、割と両者の指せる手に限りがあるので多分間違いない)というのがわかりましたが、実戦ではこの局面になっても、まだ完全に勝ちを確信出来ていませんでした。というより、勝ちか負けかなんて、完全に自分のコントロールの外にあったのです。



・将棋は運のゲーム!?

将棋は大部分が実力で決まる、というのは疑いないところですが、それでも運もかなりの要素を占めるのではないでしょうか。

まずは相手との相性の運です。今回、相手が攻め合う棋風だったから良かったものの、慎重に相手の手を消しにくる指し方をされていたら、切らされていたことでしょう。

そして次の一手問題にした局面のように、この局面が先手勝ちか後手勝ちかは、まさに運が決めるものでした。もし3八に後手の歩が居なかったら、もし相手の持ち駒に桂香があったら(もしかしたら銀でも?)、そう考えると結果というものは、自分のコントロールの外にある気がしてなりません。

ひょっとしたら、リスクの大きい指し方をするタイプかどうか、というのも関係があるのかもしれませんね。そこらへんはまた別の機会に考察したいと思います。

ではでは〜ノシ


次の一手問題の正解は▲3五金△2六玉▲1七角でした。

▲1七角に対して、△1六玉は▲3九角△2六玉▲2七歩△同玉▲2八歩△2六玉▲4八角までの詰み。後手に歩以外の安い駒が無いので、▲3九角のときに1七や1八に中合いのような手が出来ません。

よって▲1七角に対しては△2七玉しか無く、▲2八歩△1六玉▲3六金で後手玉は必死となり、先手勝ちです(▲2六金と▲2六角の詰み筋が同時に受からない)。

打ち歩詰めにさせないように、角を3七からではなく、1七から打つのがポイントなのでした。