大変久しぶりの更新となりました。正直ここのブログの存在も暫く忘れておりました。><
今回は以前書いていたことは綺麗サッパリ忘れて、先日参加しました将棋倶楽部24のリレー将棋について自戦記のようなものを書きたいと思います。よろしければお付き合いください。
ということで、今年もモ娘(狼)軍としてリレー将棋出場しました。調べてみるとリレー将棋には2007年の第12回から出場しているようで、かれこれ9回目の出場のようです。ここのところ予選突破が遠のいているので今年こそはという密かな意気込みをもって挑戦しました。
初戦の相手は「KGTと愉快な仲間たち!」チーム。総合R点では負けているものの、それぞれの現在Rを見ると最高Rからはだいぶ離れていて、十分勝機はありそうです。こちらは居飛車系で相手の作戦はそれほど絞らず、割とどのような形にも適応できるように準備していました。手番は後手、先手の矢倉早囲いを1将のまあささんが受けて立ち、安倍は2将としてバトンを受け取りました。
第1図は脇システム系に進みそうでまだなんとも言えないところ。作戦会議では軽く確認した程度でしたが、もし相手が玉側の端歩を受けてくれたら、という想定での確認があり、これが功を奏します。
第2図の局面は39手目、▲9六歩と端歩を受けたところ。ここから△8五歩▲3七桂△4二角と進みますが、この角を引く手が作戦タイムで相談していた一着。ここから端に戦力を集中します。
第3図の47手目▲5五同角の局面は少し悩みました。先手は手がなく1歩を手持ちにして後手の攻撃を待っているわけですが、浮き駒ができた瞬間△5二飛や△6四銀のような手があったかどうか。△5二飛に▲5八飛なら銀が出て簡単に後手良しですが、▲4六角と単に引かれて追撃の手がわからず、それよりも端をほぼ先攻できそうな展開なので中央で戦う必要はないと考えました。
第4図、51手目▲7九玉は端を攻めてきそうなので先に玉を逃がした手。先手の待機としては当然の一手なのですが、実はこの手をほとんど考えてなく一気に動揺してしまいました。このまま△9五歩▲同歩△同銀▲同香△同香は次の香成りも王手にならないため、▲9三歩から馬で飛車を苛める順が意外と面倒そうです。目線を変えて再び中央方面から動きなおしたいところですが、具体的な手段がわからず△6四歩と指しました。しかしこれが本局一番の悪手だったと思います。将来桂馬を使う攻めなどを見て歩を伸ばす意図でしたが、この瞬間角道が止まり攻撃力が落ち、結局最後まで△6五歩と指せないまま残ってしまいました。代えて控え室で検討されていたという△7五歩▲同歩△同銀▲7六歩△6四銀の繰り替えはいかにも本筋という雰囲気で、▲8八玉と戻る手には再び△7五歩の合わせから銀を8四に戻す順を見ています。(注:リレー将棋での千日手は後手勝ちとして扱われます。)
第5図の△9五歩は直前の▲7七桂で6筋が手厚くなり中央方面での動き方も難しくなっているため、薄くなった端に手をつける意図です。▲同歩に△同銀と攻めるか本譜のように少し捻って攻めるかは正直に言えばあまり整理できていませんでしたが、作戦タイムを受けて本譜の手順をみんなで決めました。
その後の流れをポイントだけ抑えると、81手目▲2四歩からの先手の攻めは一見して強引なようでしたが、本譜の継ぎ歩が決まった局面はなかなかの迫力で、こちらにとってはツキが無かったです。98手目の局面、4将のリンリンさんには攻め筋として△7八歩という手を伝授していたため忠実に守ってくれたわけですが、ここでは△7一歩と受けておく手が有力そうで、これならもう少し難しかったかもしれません。この辺は作戦タイムの使い方に課題を残しました。
その後は先手の攻めが炸裂し、接戦ながらもモ娘(狼)軍は第1局を落としてしまいました。事前の戦型準備から1将終了後の作戦タイムまでは上手く進められていただけに、自分の指した△6四歩で攻め筋の幅が狭くなってしまったことは申し訳ないとしか言いようが無い1局でした。
開始日時:2015/07/18 20:59:57
棋戦:特別対局室
先手:@KGTtoYukaina
後手:@MoMusuGun
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △4二銀
▲6八玉 △8四歩 ▲7八銀 △3二金 ▲7七銀 △6二銀
▲7八玉 △5四歩 ▲5六歩 △4一玉 ▲7九角 △5二金
▲8八玉 △3三銀 ▲7八金 △3一角 ▲5八金 △7四歩
▲3六歩 △6四角 ▲4六角 △4三金右 ▲5七銀 △7三銀
▲6六歩 △3一玉 ▲6七金右 △2二玉 ▲2五歩 △9四歩
▲1六歩 △1四歩 ▲9六歩 △8五歩 ▲3七桂 △4二角
▲6八銀右 △9三香 ▲5五歩 △同 歩 ▲同 角 △9二飛
▲4六角 △8四銀 ▲7九玉 △6四歩 ▲8八銀 △7五歩
▲同 歩 △同 銀 ▲7六歩 △8四銀 ▲7七桂 △9五歩
▲同 歩 △9六歩 ▲5八飛 △5四歩 ▲2八飛 △9五香
▲9八歩 △7二飛 ▲8九玉 △7五歩 ▲同 歩 △同 銀
▲7六歩 △同 銀 ▲同 金 △同 飛 ▲5二銀 △7二飛
▲4三銀成 △同 金 ▲2四歩 △同 銀 ▲同 角 △同 歩
▲2五歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲8五飛 △8二歩
▲7三歩 △同 桂 ▲9五飛 △6九銀 ▲7九金 △5八金
▲9一飛成 △7八歩 ▲2九香 △2四角打 ▲同 香 △同 歩
▲2三歩 △3三玉 ▲2二銀 △2三玉 ▲2一龍 △7九歩成
▲同銀左 △8八香 ▲同 玉 △7八金 ▲同 銀 △9七歩成
▲同 歩 △7八銀成 ▲同 玉 △6八金 ▲同 玉
まで119手で先手の勝ち
今回は以前書いていたことは綺麗サッパリ忘れて、先日参加しました将棋倶楽部24のリレー将棋について自戦記のようなものを書きたいと思います。よろしければお付き合いください。
ということで、今年もモ娘(狼)軍としてリレー将棋出場しました。調べてみるとリレー将棋には2007年の第12回から出場しているようで、かれこれ9回目の出場のようです。ここのところ予選突破が遠のいているので今年こそはという密かな意気込みをもって挑戦しました。
初戦の相手は「KGTと愉快な仲間たち!」チーム。総合R点では負けているものの、それぞれの現在Rを見ると最高Rからはだいぶ離れていて、十分勝機はありそうです。こちらは居飛車系で相手の作戦はそれほど絞らず、割とどのような形にも適応できるように準備していました。手番は後手、先手の矢倉早囲いを1将のまあささんが受けて立ち、安倍は2将としてバトンを受け取りました。
第1図は脇システム系に進みそうでまだなんとも言えないところ。作戦会議では軽く確認した程度でしたが、もし相手が玉側の端歩を受けてくれたら、という想定での確認があり、これが功を奏します。
第2図の局面は39手目、▲9六歩と端歩を受けたところ。ここから△8五歩▲3七桂△4二角と進みますが、この角を引く手が作戦タイムで相談していた一着。ここから端に戦力を集中します。
第3図の47手目▲5五同角の局面は少し悩みました。先手は手がなく1歩を手持ちにして後手の攻撃を待っているわけですが、浮き駒ができた瞬間△5二飛や△6四銀のような手があったかどうか。△5二飛に▲5八飛なら銀が出て簡単に後手良しですが、▲4六角と単に引かれて追撃の手がわからず、それよりも端をほぼ先攻できそうな展開なので中央で戦う必要はないと考えました。
第4図、51手目▲7九玉は端を攻めてきそうなので先に玉を逃がした手。先手の待機としては当然の一手なのですが、実はこの手をほとんど考えてなく一気に動揺してしまいました。このまま△9五歩▲同歩△同銀▲同香△同香は次の香成りも王手にならないため、▲9三歩から馬で飛車を苛める順が意外と面倒そうです。目線を変えて再び中央方面から動きなおしたいところですが、具体的な手段がわからず△6四歩と指しました。しかしこれが本局一番の悪手だったと思います。将来桂馬を使う攻めなどを見て歩を伸ばす意図でしたが、この瞬間角道が止まり攻撃力が落ち、結局最後まで△6五歩と指せないまま残ってしまいました。代えて控え室で検討されていたという△7五歩▲同歩△同銀▲7六歩△6四銀の繰り替えはいかにも本筋という雰囲気で、▲8八玉と戻る手には再び△7五歩の合わせから銀を8四に戻す順を見ています。(注:リレー将棋での千日手は後手勝ちとして扱われます。)
第5図の△9五歩は直前の▲7七桂で6筋が手厚くなり中央方面での動き方も難しくなっているため、薄くなった端に手をつける意図です。▲同歩に△同銀と攻めるか本譜のように少し捻って攻めるかは正直に言えばあまり整理できていませんでしたが、作戦タイムを受けて本譜の手順をみんなで決めました。
その後の流れをポイントだけ抑えると、81手目▲2四歩からの先手の攻めは一見して強引なようでしたが、本譜の継ぎ歩が決まった局面はなかなかの迫力で、こちらにとってはツキが無かったです。98手目の局面、4将のリンリンさんには攻め筋として△7八歩という手を伝授していたため忠実に守ってくれたわけですが、ここでは△7一歩と受けておく手が有力そうで、これならもう少し難しかったかもしれません。この辺は作戦タイムの使い方に課題を残しました。
その後は先手の攻めが炸裂し、接戦ながらもモ娘(狼)軍は第1局を落としてしまいました。事前の戦型準備から1将終了後の作戦タイムまでは上手く進められていただけに、自分の指した△6四歩で攻め筋の幅が狭くなってしまったことは申し訳ないとしか言いようが無い1局でした。
開始日時:2015/07/18 20:59:57
棋戦:特別対局室
先手:@KGTtoYukaina
後手:@MoMusuGun
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △4二銀
▲6八玉 △8四歩 ▲7八銀 △3二金 ▲7七銀 △6二銀
▲7八玉 △5四歩 ▲5六歩 △4一玉 ▲7九角 △5二金
▲8八玉 △3三銀 ▲7八金 △3一角 ▲5八金 △7四歩
▲3六歩 △6四角 ▲4六角 △4三金右 ▲5七銀 △7三銀
▲6六歩 △3一玉 ▲6七金右 △2二玉 ▲2五歩 △9四歩
▲1六歩 △1四歩 ▲9六歩 △8五歩 ▲3七桂 △4二角
▲6八銀右 △9三香 ▲5五歩 △同 歩 ▲同 角 △9二飛
▲4六角 △8四銀 ▲7九玉 △6四歩 ▲8八銀 △7五歩
▲同 歩 △同 銀 ▲7六歩 △8四銀 ▲7七桂 △9五歩
▲同 歩 △9六歩 ▲5八飛 △5四歩 ▲2八飛 △9五香
▲9八歩 △7二飛 ▲8九玉 △7五歩 ▲同 歩 △同 銀
▲7六歩 △同 銀 ▲同 金 △同 飛 ▲5二銀 △7二飛
▲4三銀成 △同 金 ▲2四歩 △同 銀 ▲同 角 △同 歩
▲2五歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲8五飛 △8二歩
▲7三歩 △同 桂 ▲9五飛 △6九銀 ▲7九金 △5八金
▲9一飛成 △7八歩 ▲2九香 △2四角打 ▲同 香 △同 歩
▲2三歩 △3三玉 ▲2二銀 △2三玉 ▲2一龍 △7九歩成
▲同銀左 △8八香 ▲同 玉 △7八金 ▲同 銀 △9七歩成
▲同 歩 △7八銀成 ▲同 玉 △6八金 ▲同 玉
まで119手で先手の勝ち
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