お久しぶりです。たまーに大生将棋生存報告という方で記事を書いています。
こちらでは以前矢倉の記事を書こうとしましたが、一瞬で流行が進んでしまいどうにもなりませんでした。
今回はその反省に則り自身の実戦を題材にします。
【図は△4五飛まで】
後手の持駒:金 歩三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v玉 ・ ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・ ・ ・v金 ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩v銀v歩v金 ・ 馬 ・ ・ ・|三
| ・ 桂 ・ 歩 ・ ・ ・v歩 ・|四
| 歩 銀 歩 桂 ・v飛 ・ ・ ・|五
| ・ 飛 ・ ・ ・ ・ ・ 玉 歩|六
| ・ 歩 ・ ・ ・ ・v圭 ・ ・|七
| ・ ・ ・v角 ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:金 銀二 香 歩七 
手数=136  △4五飛  まで


相手が下駄を預けてきた局面。結論から言えば敵玉に詰みがあります。
難しい手はあまり無いのですが、20手を超えるためここから読み切るのは容易ではありません。
盤面で動かしながら詰み手順を考えてみてください。

正解は一週間ほど後に。
(2016/2/27追記 正解を続きに書きました)
 
さて、ここからは解答手順となります。

▲7二香△同銀▲同桂成△同金
【図は△7二同金まで】
後手の持駒:金 桂 香 歩三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v玉 ・ ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・ ・v金 ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩 ・v歩v金 ・ 馬 ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・v歩 ・|四
| 歩 銀 歩 桂 ・v飛 ・ ・ ・|五
| ・ 飛 ・ ・ ・ ・ ・ 玉 歩|六
| ・ 歩 ・ ・ ・ ・v圭 ・ ・|七
| ・ ・ ・v角 ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:金 銀三 歩七 
手数=140  △7二同金  まで

とりあえず7二に打ってから考えたいところなので、▲7二香から入ります。
▲7二銀としても詰むことは詰みますが、実戦的には選びにくいところです。

▲8二銀△同玉
【図は△8二同玉まで】
後手の持駒:金 銀 桂 香 歩三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・v玉v金 ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩 ・v歩v金 ・ 馬 ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ 歩 ・ ・ ・v歩 ・|四
| 歩 銀 歩 桂 ・v飛 ・ ・ ・|五
| ・ 飛 ・ ・ ・ ・ ・ 玉 歩|六
| ・ 歩 ・ ・ ・ ・v圭 ・ ・|七
| ・ ・ ・v角 ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:金 銀二 歩七 
手数=142  △8二同玉  まで

 持ち駒が金2銀2なら▲6一金と打ち、△8二玉▲7四銀△8六角成▲7一銀△9二玉▲8二金以下分かりやすく詰みます。
しかし金1銀3だと▲6一金と打ってしまうと金が足りなくなってしまうので、別の手段が必要です。
危険地帯に誘い出す▲8二銀が詰将棋でもよく出る筋。
△同金はいかにも危なく、▲6一金△7二玉▲6三歩成△同玉▲5三桂成△7二玉▲6一馬で詰み。
よって△同玉ですが、こうして金の節約に成功しました。

▲7四銀△8六角成▲ 8三銀打△同金▲7一銀△同玉▲7二金△同玉▲6三歩成 △8二玉
【図は△8二玉まで】
後手の持駒:飛 金二 銀三 桂 香 歩三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・v玉 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩v金v歩 と ・ 馬 ・ ・ ・|三
| ・ ・ 銀 ・ ・ ・ ・v歩 ・|四
| 歩 ・ 歩 桂 ・v飛 ・ ・ ・|五
| ・v馬 ・ ・ ・ ・ ・ 玉 歩|六
| ・ 歩 ・ ・ ・ ・v圭 ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:金 歩七 
手数=152  △8二玉  まで

▲7四銀が実現してはあとは簡単、と思ってしまうところですが、意外とまだ手がかかります。
金2枚残っているので手の付け方に迷うところですが、△7二玉の形で▲6三歩成となれば金を剥がしながらと金を作って迫れるのでいい感じ。
そこで▲8三銀打として7二の金をどけた後に▲7一銀~▲7二金として7二まで玉を引っ張り出します。
わざわざ7一に一度落とすのは金が1枚しかないため。ここでも▲7二金では△9二玉。
こうして多大な投資の末に▲6三歩成が実現しました。

なお初手に▲7二銀とした場合、▲8三銀打のところで▲8四香が利きます。

▲7三桂成△同桂▲8三銀成△同玉▲7四金△9二玉▲8三金打△8一玉▲7二と
【図は▲7二とまで】
後手の持駒:飛 金二 銀四 桂二 香 歩三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v玉 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・ ・ と ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩 金v桂 ・ ・ 馬 ・ ・ ・|三
| ・ ・ 金 ・ ・ ・ ・v歩 ・|四
| 歩 ・ 歩 ・ ・v飛 ・ ・ ・|五
| ・v馬 ・ ・ ・ ・ ・ 玉 歩|六
| ・ 歩 ・ ・ ・ ・v圭 ・ ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩八 
手数=161  ▲7二と  まで

ここまで来ればゴールが見えてきました。
▲7四金と打つために7三の歩を削っておくのが最後のポイントで、上から押さえて遂に詰み。
 本譜は一例ですが25手かかりました。これを読み切った奨励会員の少年はすごい。



え、実戦の進行ですか? 
持ち駒を金2銀2と勘違いして▲6一金を打ちました(死亡