高校野球の夏の甲子園には毎年「キャッチフレーズ」がつけられている、というのを最近になって知ったので、それっぽい雰囲気のタイトルにしてみました。甲子園のキャッチフレーズを見てみると、震災のあった2011年の「一瞬の夏、一生の記憶」とか、佐賀北高校が決勝8回裏逆転満塁ホームランで初優勝した2007年の「甲子園に、恋をした。」とかのあたりが個人的に好きです。

さて、2007年に24のリレー将棋大会に初出場してから、今年が節目の10年目です。24のリレーに出場できないという初の事態になりましたが、その場の思いつきで提案してみた内輪でのリレー将棋企画、予定通りに7/30(土)、31(日)の二日間に渡って開催されました。大生さんからも参加・観戦に来ていただき本当にありがとうございました。 

可能であれば今月末(27(土)と28(日)とか)にでも第2回を開催できたらいいなあと思っています。


以下はかなり簡単に自戦記。面倒がって局面図も載せずに文章のみ。


30日は▲しまさん、石さん、安倍さんチーム対△亀井、三好さんチームの3対2で、 24のリレーと同じ30手(先後15手ずつ)交替のルールで対局。予想外に「ガチな戦い」となり、総手数158手、約4時間に及ぶ死闘でした。棋譜はまとめサイトに掲載しています(体調が思わしくない中で棋譜をとってくださった茉麻さんに感謝)。

序盤は37手目▲5九角と角が中途半端な位置になった瞬間に△5五歩と開戦することができ、振り飛車ペースかと思います。しかし47手目▲7五歩が常にこの戦型の急所となる一手で、指した石さんはこの戦型の経験値はそれほどないと思うのですが、実力を発揮した場面でした。

61手目▲5九歩は、それまでの指し手の流れを考えると意表の一着で、直前の作戦会議でも全く検討していませんでした。本人に聞くのを忘れましたが、おそらく安倍さんが意図的にこちらの読み筋を外しに来たのではないか ・・・と想像しています。リレーではほぼ同じだけの経験値を積んできましたが、このあたりのテクニックは安倍さんに全く敵いません。

66手目△7六歩が個人的に印象に残っています。△7七歩と攻めるのは自陣への反動のほうがきつそう、△6六角は▲5六金がぴったり、△6三銀引は将来▲6五歩で逆に当たりが強くなりそう・・・という悩ましい状況の中、じっとプレッシャーをかけて手を渡すという選択肢を思いつくことができました。最善手ではなくとも自分らしさは出せたかなと思っています。

その後は相手の攻めがひと段落したところで攻勢に転じ、寄せ切れるかどうかの展開に。97手目▲8八銀の局面で意外と大変かと思っていたのですが、そこで三好さんが軽やかに△6六桂と跳ねたのが攻めを繋げる絶妙手でした。しかしその後見えづらい必至の順を逃すと、しまさんが意地を感じさせる粘りを見せます。113手目▲6七銀上などはハッとさせる勝負手です。

最後は自分が恥ずかしいくらいの鈍足の寄せでグダグダになったりもしましたが、どうにかこうにか寄せ切って亀井・三好さんチームの勝利。5人それぞれに見せ場のある好局だったと思います。 



翌31日は▲安倍さん、きらりさんチーム対△石さん、亀井チーム。今度はそれぞれ1手交替で指していき、途中で一度だけ相談タイムをとれるというルールで行いました。 
前の日がガチすぎたので今回は少し緩めに楽しもうと思い、気分転換も兼ねて4手目△3二金。一手損角換わりの戦型になりました。

バランスのとれた棋風ながら踏み込む時は踏み込んでくるタイプの安倍さん、そして攻め120%のきらりさんのチームが先手番で一手得となれば、もう展開は決まっています。 35手目▲2四歩から39手目▲4六角と、玉の囲いもそこそこに攻め込む姿勢です。しかもこちらはぴったりとした受け方が見当たらない。きらりさんらしさ全開の指し手でした。

安倍さんの指した45手目▲2三歩は他の3人の誰も考えていなかった手で、本職の居飛車党の本領発揮といったところでした。振り飛車党目線で見ると一瞬「重い」と感じたのですが、49手目▲2二歩成を△同金と取ると▲4二角成の大技が決まるため、厳しい攻めになっています。50手目△2七歩には相談タイムの末に▲3二と、と踏み込み、一気に終盤戦です。

57手目▲2一と、で詰めろがかかり風前の灯の後手玉ですが、そこで石さんの指した△6五歩が粘り強い手でした。さらに60手目△6四銀64手目△5五銀と綱渡りのような受けの末、70手目△3七角成で後手玉の上部脱出が止まらなくなり、ついにはっきりと逆転。最後は眠っていた8一の飛車まで働かせての詰みとなりました。

二局とも違った面白さのある展開でそれぞれ熱戦になり、参加者としてはもちろん楽しかったですし観戦していただいた方々にも楽しんでいただけたのではないかと思います。改めまして皆様ありがとうございました。


※番外編

・30日のリレー将棋開始前、安倍さん、石さん、亀井でサンマ(三人麻雀)勝負。いとも簡単にアガるわ裏ドラ平気で3枚乗せるわの「安倍さん無双」状態でした。

・31日のリレー終了後、きらりさんと石さんの「飛車桂vs角香」の変則将棋対決(先手は角のところに飛車、香2枚のところに桂2枚。後手は飛車のかわりに角、桂2枚のところに香2枚を配置)。飛車2枚のきらりさん側に意外と苦労が多く、最後は終盤の猛攻をギリギリ凌いだ石さんの勝利。