狼将棋のブログ

2013年11月

TS3Y0025
そろそろ本格的な冬到来ですね。最近は「セブンカフェ」のコーヒーにハマっています。ホットコーヒーはレギュラーサイズが100円、ラージサイズでも150円と財布に優しい値段設定。味のほうもネットで評判になるだけのことはあるなあといった感じです。まだ飲んだことがない方は一度ぜひ。





昨日、日本将棋連盟モバイルで中継されていた王将戦挑決リーグの佐藤-郷田戦の棋譜を後から見ていて、思いっきり共感してしまった棋譜コメントがありました。
歩越し飛車。あるベテラン棋士は「昔は悪形に見えたんだけどなぁ。将棋は歩を伸ばすように教わったからね」と話していた。昔は歩を伸ばし位を取って厚みを築く将棋が多かったが、今は陣形を低く構えたまま大駒や桂を動かす将棋が多い。時代が変わったことを象徴する形といってもいいのだろう。 (29手目の棋譜コメントより引用) 
横歩取り「青野流」の将棋で、先手の飛車が3四にいるまま▲3六歩と突いた後、▲3五飛と引いた形についてのコメントです。 最近は、歩をあまり突かずに他の駒が出ていく→歩越しの駒が多い状態とか、一手損角換わりや角交換振り飛車のように手損を気にしない戦法とか、過去の常識が覆されるケースも珍しくなくなってきているので、目が慣れてしまったという方も多いでしょうし、最近になって将棋を勉強し始めた方なら最初にそのような形から覚え始めているのかもしれません。

でも自分は未だに昔ながらの感覚が強く残っているので、青野流で▲3四飛(または▲3五飛)+▲3六歩のような歩越し飛車の形に進んで組むなんて信じられない、というのが正直な気持ちです。手損に関しては比較的衝撃は小さいのですが(ノーマル振り飛車でも飛車の移動で手損することが多いので)、角交換四間飛車のものすごい手損っぷりなんかを見ると「そこまで手損しちゃうのかー」と思わずにはいられません。

個人的な好みとしては、「平美濃から捌いて堅さを活かして勝つ」展開も好きではありますが「銀冠まで組んで厚みを活かして勝つ」展開はもっと好きですし、普段はめったに指さない居飛車に関して言えば、居飛車穴熊よりも玉頭位取りのような戦型にロマンを感じるタイプです。完全に昭和の感覚です。現代将棋が好きな方には笑われるかもしれないし、現代的な感覚にも少しは適応しなければ、とも思うのですが・・・。将棋の基礎が形作られていく段階で完全に身体に染み付いてしまった感覚だし、元々あまり器用なタイプでもないので適応は難しそうです。

昔と今の感覚の違い、皆さんはどう考えてどう対処されているでしょうか。

「将棋の上達法」はあらゆる場所で語りつくされているテーマでしょうが、結局のところ個人に合った方法が一番というものです。ただ、アマチュアの場合はそれぞれの環境や情熱が違いますから、上達法を倣ったりお勧めするときには、その上達法に掛ける手間や時間こそが重要だと思うのですが、そういった観点もふまえての上達法は、意外と少ないような気がします。

安倍自身も将棋に対してそれほど時間を割けているわけではありません。そんな安倍が安倍なりに意識していることを不定期に書き綴っていくことで、日常の中で負担を掛けずに棋力向上するための助けになれば幸いです。

ということで次回から本格的にスタートする予定ですが、もし何かリクエストや質問、テーマ設定などあれば、フリーで募集しますのでコメントください。(「終盤の上達法は?」「矢倉を指しこなすコツは?」「得意戦法はどうやって作るの?」などなど何でもOKです。)特になければ安倍が思いつくままに紹介していきます。

24でついさっき指した将棋の自戦記です。対局後は、何ヶ月か前にPCへ召喚したGPS先生にも棋譜を見ていただきました。

相手はだいたい同じくらいの点数の方。 自分の先手番で、▲7六歩△3四歩▲6六歩△5四歩▲7八飛△5二飛の出だしになり、後手はそこから左穴熊の作戦を採用しました。

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個人的には、この中飛車左穴熊の作戦にはそこまで苦手意識はありません。図のように▲6六銀型に組んで5五の位を負担にする、という分かりやすい方針があるので、通常の四間飛車vs居飛車穴熊よりも気分的には楽です。
図は△3五歩▲同歩△同銀に▲3六歩と打ったところで、全く何気ない局面のようですが、なんとここでGPS先生が激怒しました。

GPS先生「馬鹿者!△2六銀▲同銀△2四飛で痺れておるじゃろうが!」
亀「・・・先生、そんな筋知りませんよ」


△2六銀!▲同銀△2四飛から、何が なんでも銀を取って△8七銀で潰れ、のようです。相手も気付かず△4四銀と引いてくれたので助かりましたが、いやはや序盤からこんな落とし穴があったとは・・・。

△4四銀以下はじわじわと押さえ込みを目指し、目標にしていた5五の歩もタダで取ることができて好調な流れです。

2
第2図は端に手を付け、▲3四歩の突き出しに△同飛と取ったところ。こんなの誰がどう見ても▲7六飛と気分良く取る一手ですが、珍しく作戦勝ちになった動揺(?)からか▲2五桂と攻め急いでしまいます。以下△2四銀▲1三桂成△同銀引▲3六香△7四飛▲3二香成△同金・・・と、一見好き放題に攻めているような順ですが歩越しの▲5六飛の形がひどく、香を渡すと△5四香の痛打も生じます。

3
実戦も痛打を喰らいました。ここで▲5五銀から辛抱強く指せばいいものを、完全に気が動転しているので▲4二金△同金▲5四飛△同飛▲6三角と斬り合います。もちろんGPS先生も後手大優勢の評価。

4
第4図は終盤、△4五歩の叩きに一本▲1五香と走ったところ。普通に△1四歩でも困っていますが、強く△4六歩と攻め合いに来られました。この手でGPS先生は機嫌を損ねたようですが、まだ後手良しの評価です。

△4六歩の瞬間はまだ一手の猶予がありそうな形なので、もちろんこの瞬間に猛ラッシュをかけます。▲1三香成△同桂▲1二歩△2一玉▲3六香△3三歩▲6一飛△3一香▲1一歩成(第5図)

5
ここで△同玉▲3三香成△同金▲同角成△2一金と進めれば後手勝勢、というのがGPS先生の判断。なるほど詰めろが続かなそうな形です。実戦は△3二玉▲5三銀と進み、いよいよ怪しい雰囲気が出てきたか、というところ。

6
クライマックスは第6図。GPS先生曰く、ここで△5三同金▲同角成として、△1六桂▲同銀△1九角の筋で詰みがあったようです。対局中はそもそも自玉を一切見ていません・・・。実戦は△4一銀と埋めたので、▲4三金以下ヒーヒー言いながらもなんとか寄せきりました。

この勝ちで最高Rを更新。少しずつ24を再開してみて、勝ち運には恵まれている感じですが内容は結構ひどいのが何とも・・・。この将棋も反省点満載でした。できれば来年の春くらいには一瞬でも2300点に到達して、来年中には2300以上で安定できるくらいの実力を付けれたらいいなあと思います。


先手:kame1223
後手:某四段

▲7六歩    △3四歩    ▲6六歩    △5四歩    ▲7八飛    △5二飛
▲6八銀    △5五歩    ▲5八金左  △5四飛    ▲8六歩    △4二玉
▲7五歩    △3二玉    ▲6七銀    △3三角    ▲4八玉    △2二玉
▲3八銀    △1二香    ▲3九玉    △1一玉    ▲4六歩    △6二銀
▲4七金    △5三銀    ▲2八玉    △2二銀    ▲3六歩    △3一金
▲7六飛    △5一金    ▲6五歩    △4一金右  ▲6六銀    △3二金右
▲1六歩    △1四歩    ▲2六歩    △4四銀    ▲2七銀    △3五歩
▲同 歩    △同 銀    ▲3六歩    △4四銀    ▲3八金    △9四歩
▲3七桂    △4二角    ▲4五歩    △3三銀引  ▲5五銀    △8四飛
▲7七角    △7四歩    ▲6四歩    △同 歩    ▲7四歩    △7五歩
▲5六飛    △7四飛    ▲4六銀    △5三歩    ▲3五歩    △7六歩
▲8八角    △6五歩    ▲1五歩    △同 歩    ▲1三歩    △同 香
▲3四歩    △同 飛    ▲2五桂    △2四銀    ▲1三桂成  △同銀引
▲3六香    △7四飛    ▲3二香成  △同 金    ▲4四歩    △同 歩
▲4三歩    △同 金    ▲3二金    △5四香    ▲4二金    △同 金
▲5四飛    △同 飛    ▲6三角    △7八飛    ▲5四角成  △同 歩
▲4四角    △4五歩    ▲1五香    △4六歩    ▲1三香成  △同 桂
▲1二歩    △2一玉    ▲3六香    △3三歩    ▲6一飛    △3一香
▲1一歩成  △3二玉    ▲5三銀    △4三金打  ▲6二飛成  △4一銀
▲4二銀成  △同 銀    ▲5三金    △4一銀    ▲4三金    △同 玉
▲6三龍    △5三桂    ▲同角成    △同 銀    ▲3五桂    △4四玉
▲4五歩    △同 玉    ▲4六金    △3四玉    ▲5三龍    △1六歩
▲5四龍    △4四歩    ▲4三桂成  △2四玉    ▲4四龍
まで137手で先手の勝ち
 

まずは一回、何か書いてみようということで。

普段の対局中、頭の中でどんなことを考えながら指しているのかを自分なりにまとめてみようと思います。 思考内容を言語化するのって、けっこう自分のためになりますよね。見てくださってる皆さんの役に立つかどうかは別問題ですが、少しでもお役に立てましたら幸いです。

●遊び駒を作らない 
24では二段で停滞していた時期が少し長かったのですが、そこから三段→四段と上がって行けたのは、「遊び駒を作らない」ことを意識しながら指せるようになったのが大きな要因の一つだと思っています。

飛車角を捌く。捌けなければ自陣の守りに利かす。金銀が遊んでいたら少しでも囲いに近づけたり、相手玉に近づけたりする。左桂もできるだけ活用する。逆に、相手の駒は遊ばせる。どの場所で戦いが起これば相手の駒(飛車角や、離れている金銀)が遊びやすいかを考える。・・・このあたりのことはしっかり意識するようにしています。

 
●相手の大駒の利きを歩で止める
相手の駒を遊ばせる、ということに繋がります。うまくいけば相手を飛車落ちとか角落ちみたいな状態にできるので、効果は抜群です。逆に自分の大駒の利きが相手の歩で止まったら、すぐ別の場所に持って行って活用します。 
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●壁の反対側から攻める
壁銀の金無双に対して▲6四歩(△4六歩)のコビン攻めが急所になるように、相手玉の逃げ道が壁になって塞がっている部分があったら、壁の部分は相手にせず反対側から攻める。これが可能な状況なら常に急所の攻めになると思います。


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第1図は実戦で現れた局面の部分図。8筋がものすごい壁になっているので、▲8四歩とか▲9三歩のような手は絶対に考えません。壁の反対側から攻める▲5四歩が急所で、以下△同歩▲5三歩△同金▲5五歩△同歩▲5四歩△5二金▲5三銀(第2図)と進めば後手は粘りが利きません。

●迷ったら歩を叩く
これは実戦的なテクニックで、無意識のうちにやっているという方も多いのではないかと思います。歩を叩く手は、大駒を切るとか金駒をタダで捨てるような手に比べると失敗した時の痛手が小さいので、とりあえずどこかに歩を叩いて時間稼ぎ、という小技は秒読みの時などは有用だと思います。叩いて取らせたら相手の形が良くなって「お手伝い」だった、というケースはあるかもしれませんが。

●じっと歩を伸ばす、垂らす
中盤で全面戦争の直前だけど一瞬だけ猶予がある時とか、終盤の入り口で自玉がまだ堅い場合なんかに、じっと歩を伸ばしてプレッシャーをかけたり、垂れ歩で拠点を作ったりするのが好手になりやすい、という印象を持っています。「直接手よりも次に厳しい手、後で効いてくる手」という原則もありますし、何よりこういう類の手は指した時の感触がものすごくいいです。

5昨日、久々に24で指した将棋から。図でじっと△9五歩がすこぶる感触の良かった一手です。自玉の懐を広げながら穴熊の急所である端攻めを見せ、先手にプレッシャーをかけています。実戦は△9五歩以下▲6五歩△同歩▲5五歩△同歩▲4五銀と暴れに来ましたが、△6四銀▲7六金△7三角▲4四銀△5六歩…と進んでカウンターが決まり快勝。

図のように、飛車同士が向かい合っている時は間に駒がある側が不利という原則も割と意識するようにしています。本譜の展開も、先手の銀の動きに制限があるので(飛車を素抜かれないように)、思うように攻めることができません。

●玉を一路寄る
終盤で玉を一つ寄る手が自玉の耐久度を上げたり、場合によっては一手争いの終盤で決め手になることもあります。

6一年ほど前の実戦から。状況としては、相手玉(先手玉)は角か銀が入れば8九に打って詰み。自玉(後手玉)は金駒を渡すと▲7一角から詰みがあります。ここで△9二玉が決め手。対して▲7一と、としても△8二金で、先手からは角を渡さずに後手玉に迫る手段がありません。実戦は△9二玉に▲7九桂△5五銀と進み、以下数手で勝ち。ここまでぴったりの手になることは稀ですが、自玉が危ない時に△9二玉という手は常に意識の片隅に置くようにしています。

「△9二玉は振り飛車の奥義」 by藤井先生

・・・全くもってまとまりのないまとめでした。実際にはもっと色んな事を考えながら指しているとは思うのですが、完全に習慣化して無意識下へ追いやられているものも多いんでしょうね。やはり思考の言語化は難しいです。

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