狼将棋のブログ

2014年11月

ヘッドスライディングで今月2回目の自戦記です。

はい。夏休みの宿題を、最初は張り切って一気に半分以上終わらすのに、 その後さぼってしまい、結局最終日に大量の宿題をやるハメになるタイプです。

自戦記を月2回でやっていて思ったんですが、月2回というのもあまり意味が無いというか、それなら2週間に1回とした方が期限に意味があると思うんですよね。最後の週に2回書いて滑り込みで終わらせることに、ただ約束だけは守ったよね、という以外に意味を見いだせないわけで。

そういうわけで、来月からは自戦記を月に1回以上書けなければ謝罪文、ってことに変更しようと思います。おいおい、2週間に1回じゃないんかい、って突っ込みはなしで^^;



余裕のある時は手が見えていて、割とすんなり優勢になったりするんですが、たまに急に手が見えなくなることがあるんですよね。どうも時間が短くて読み切れないことが関係しているような気がする。

ツイッター対局で長時間指してみて気がつきましたが、自分って結構じっくり考えるタイプなのかも。

早指しが割と得意だから、時間の短い将棋の方が指せるのだと思っていましたが、こう優勢の将棋をひっくり返される将棋ばかり指していると、そう思いたくもなりますね。

となると、短時間で素早く考える練習が必要になるわけですが、どのような方法がいいのでしょうか。多分、早指しで指しまくる、というのは違う気がする。

今思い付きましたが、詰将棋を出来るだけ短いタイムで解く訓練をする、というのが何か良さそうな気がします。ちょうどandroidタブレットで詰めパラのアプリをやっているので、これを取り入れてみることにしましょう。
 

ツイッターで長時間の対局をしてから数週間、ちょっと張り切りすぎて将棋熱も冷めたかなと思っていたら、意外や意外、むしろ将棋熱は高まっているようです。

つい先日も1日に10局指してしまい、自分らしいイケイケな将棋が指せてテンションが上がったり、上手くいかなかった時でも、M属性が出て自己嫌悪君に弱い自分をもっと痛めつけてほしいと、テンションが上がったりしていました。


というわけで久々の自戦記です。

これまでは負けた将棋について、どこが敗因だったのかとか、反省点はどこかを中心に考えていたわけですが、たまには勝った場合、その中でも特に、自分らしくうまくいった場合について書きたいと思います。

人はうまくいった場合についてはほとんど考えないものです。うまくいくパターンを繰り返した方が大抵うまくいくにもかかわらず、です。精神衛生的にもその方がいいのにねぇ。





この対局を通して得た教訓は、「適度であれば無茶してもいい。」ということです。

その「適度」というのはどの程度なのかというと、相手の強さによって変わってくるのかもしれませんが、2100点くらいの人であれば、3手先に有効な手が見えているかどうか、というのが目安ではないでしょうか。

例えば、71手目▲7五歩は、△同歩に対しても△同銀に対しても何らかの怪しい手を用意していましたし、73手目▲8六桂では、△6九角成に対して▲7四桂で、とりあえず攻めは継続出来そうだと考えていました。

厳密には攻めは切れているのかもしれませんが、相手も完璧ではありませんから、3手の読みが入った手に対してはそう簡単には対応できません。だから間違えやすく、うまくいく可能性が上がるのだと思います。

ただ、3手先が読めていないのなら、良くなるまで我慢することも必要ですね。


たまには毛色を変えて棋書のレビューでも・・・と思いましたが、「レビュー」というほど立派なものは書けないし、本の内容的にも「レビュー」より「感想文」のほうが合っていそうなので、感想文のテイストで書いていこうと思います。

その本というのが9月末に発売された「渡辺明の思考 盤上盤外問答」。将棋ファンから寄せられた質問に渡辺先生が答えていく企画で、質問内容は将棋のことから趣味の競馬、プライベートなことまで様々です。人がどのような価値観を持っていて、どんなことを考えながら日々を過ごしているのか、というのは個人的に惹かれやすいテーマなので、数日前に書店で見かけてすぐに購入を決めました。

最初の質問が「将棋のプロになっていなかったらどんな職業に就いていたと思うか」 というもので、 それに対する回答がひたすら手堅い。将棋でも人生でもひたすら手堅く、「冒険」や「運任せ」などの行動は絶対にしないというのが一貫した方針のようで、いかにも渡辺先生らしいです。 

他にもう一つ印象に残ったのは、どうすれば強くなれるかという話の中で語られていた言葉。要約すると、渡辺先生自信は今の実力があるのは「努力してきたから」だと最近までずっと思っていた。ところが、子供(柊くん)に将棋を教えてみると自分の時のようにすんなりとは上達しない。後になってから、「自分は将棋に向いていたんだ」ということに気付いた・・・というものです。

もちろん努力も大切だ、というニュアンスのことは語られていましたが、「努力さえすればどうにでもなる」というニュアンスにはなっておらず、同じだけの努力をしても才能によって差が出るものなんだ、と。渡辺先生のような立場の方が言うと重みがあるなあと感じました。

・・・と、ここまでは真面目な内容ばかり取りあげましたが、この本の最大のポイントは渡辺先生のギャップ萌えを楽しむところにあると思います。盤上での緻密さと盤外でのおおらかさ。冷静で合理的な将棋観、大人っぽい人生観と、子供っぽく無邪気さのある私生活。そのギャップ。だってあなた、

「僕は論理的な裏づけを大事にしている」みたいなことを(たぶん凛々しい表情で)言い切る人が、自身のぬいぐるみ好きに関する質問になると嬉々としてぬいぐるみ達の名前や性格を説明しだしたり、次の質問に移ったのにぬいぐるみの話を続行してインタビュアー(観戦記者の後藤元気さん)にたしなめられたりしてるわけですよ。何この子可愛い。

最後のほうでは「実戦で使える格言」や「駒の使い方について」など、技術的なテーマも取りあげられています。ただそれがメインテーマというわけではないので、「棋力向上に役立つ本」のカテゴリーには入らないかと思いますが、布団に寝転がりながら気楽に読める一冊です(実際に寝転がりながら読んだ)。

先週、ツイッターで約1週間かけて将棋を指しました。
将棋の内容については、亀井さんが既に書いてくれているのでそちらに譲るとして、自分は、ツイッターで持ち時間5時間の将棋を指してみて、自分なりに考えたこと、感じたことにフォーカスして書きたいと思います。

- 目次 -
  • そもそもなぜ指そうと思ったのか
  • 長い持ち時間の割には意外に読めない
  • 長い時間があったからこそ考えられたこと
  • ツイッターで指すことの優位性
 
 
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きらりさんが書かれていた「ツイッターでつぶやいて指す」対局、きらりさんvs亀井戦が終了したので自戦記を書いていきます。

対局の進め方ですが、実際にツイッターの画面を見ていただくのが一番わかりやすいと思います。

ツイッター画面

こんなふうに「○○手目の考慮開始 残り○時間○分」と書き込んでから盤面と睨めっこし、指し手が決まったら「○○手目 ▲○○○ 残り○時間○分」と書き込んで着手完了。相手の着手を確認したら再び自分の考慮を開始・・・という流れです。着手の消費時間は、考慮開始の書き込み時刻(日付のところにマウスカーソルを合わせると確認できる)と現在時刻を見比べて自分で計算する、という方法です。

よく見ると1手目の考慮開始時に残り5時間と書かれていますが、これが本企画最大の目玉。持ち時間は各5時間(切れ負け、考慮時間の秒単位は切り捨て)という、アマチュアであればまず経験し得ないであろう長い持ち時間での対局です。そしてツイッターでの対局という形にしたのは、それぞれが都合のいい時間に相手の着手を確認し、自分の着手をできるようにするためです。ツイッターを利用した「現代版の郵便将棋」と言えるでしょう。

さて、この条件下で指された将棋は一体どのようなものになったのか。まずは棋譜を貼ってから、ポイントの局面について「対局中の形勢判断」、「GPS先生の評価値」、「感想や変化手順等」を書いていきたいと思います。細かく色々書こうとすると途方もない量になりそうなので、ある程度ポイントを絞りつつ・・・。




GPS先生の評価値の推移はこちら。先手良しの部分と後手良しの部分が割と綺麗に分かれていますね。

評価値推移

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