狼将棋のブログ

2016年01月

8日から24名人戦が開幕しました。自分は12人の五段aリーグ、リンリンさんは12人の12級aリーグにそれぞれ入っています。4週間の予選のうち半分の2週が過ぎたので、ここまでの将棋を簡単に振り返りたいと思います。


1局目(1/8)

開幕戦はこちらの四間飛車に対し、相手は左美濃の作戦。△2三玉型の「天守閣美濃」ではなく、△2二玉型の美濃というのがやや珍しいところ。2二の位置は振り飛車側の角のラインに入っているので、条件としては戦いやすいと思います。 相手も7三に角を転換してこちらの玉を睨む位置をキープし、緊迫感のある中盤戦となりました。


【第1図は▲7五角まで】
後手:相手
後手の持駒:桂 歩四 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・v金v銀v玉 ・|二
|v歩 ・v角v歩 ・ ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・v銀v歩v歩v歩v歩|四
| ・ ・ 角 歩v歩v桂 歩 ・ ・|五
| ・v飛 ・ ・ ・ 銀 ・ ・ 歩|六
| 歩 ・ 桂 ・ ・ 金 ・ 歩 ・|七
| ・ 歩 ・ 飛 ・ ・ 銀 玉 ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ 金 ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:kame1223
先手の持駒:金 歩 
手数=73  ▲7五角  まで

後手番

第1図は6六の角を▲7五角と出て飛車金両取りをかけたところ。ここでは△4六飛▲同金△5六歩▲5五歩△3七銀(参考図)と踏み込まれると際どい勝負だったようです。以下、3七の地点で清算すると△5五銀が詰めろで入るし、▲3九玉と逃げるのは△8四角!というGPS指摘の鬼手があります。

【参考図は△3七銀まで】
後手:相手
後手の持駒:桂 歩四 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・v金v銀v玉 ・|二
|v歩 ・v角v歩 ・ ・ ・ ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・v銀v歩v歩v歩v歩|四
| ・ ・ 角 歩 歩v桂 歩 ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・v歩 金 ・ ・ 歩|六
| 歩 ・ 桂 ・ ・ ・v銀 歩 ・|七
| ・ 歩 ・ 飛 ・ ・ 銀 玉 ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ 金 ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:kame1223
先手の持駒:飛 金 
手数=78  △3七銀  まで


本譜は第1図から△8二飛と逃げたので、▲6四歩から安心して攻めることができる展開になり、幸先良く白星スタートを切ることができました。

2局目(1/8)

1局目が終わってすぐ、続けて2局目を開始。 今度は四間飛車vs居飛車穴熊になりました。

【第2図は△2二角まで】
後手:kame1223
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・v飛 ・v角 ・|二
| ・ ・v桂v金v歩 ・ ・v歩 ・|三
| ・v歩v歩v歩v銀 ・v歩 ・v歩|四
|v歩 ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 歩 歩 ・ 歩 角 歩|六
| 歩 歩 ・ 金 銀 歩 ・ ・ ・|七
| 香 銀 ・ ・ ・ 飛 ・ ・ ・|八
| 玉 桂 金 ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:相手
先手の持駒:なし
手数=44  △2二角  まで


第2図は3三の角を一つ引いて様子を見たところ。▲4六歩△同歩▲同銀なら△6五歩と反撃して振り飛車の調子が良いので、別のところから仕掛けてきました。

第2図以下▲1五歩△同歩▲同香△1四歩▲同香△同香▲1五歩△9二香打▲1四歩△8五桂(第3図)


【第3図は△8五桂まで】
後手:kame1223
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・ ・ ・v桂 ・|一
|v香v玉v銀 ・ ・v飛 ・v角 ・|二
| ・ ・ ・v金v歩 ・ ・v歩 ・|三
| ・v歩v歩v歩v銀 ・v歩 ・ 歩|四
|v歩v桂 ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 歩 歩 ・ 歩 角 ・|六
| 歩 歩 ・ 金 銀 歩 ・ ・ ・|七
| 香 銀 ・ ・ ・ 飛 ・ ・ ・|八
| 玉 桂 金 ・ ・ ・ ・ 桂 ・|九
+---------------------------+
先手:相手
先手の持駒:香 歩 
手数=54  △8五桂  まで


▲1五歩から仕掛けてきましたが、1一の香が9二にワープしたので振り飛車大満足の取引だと思います。第2図からは▲8六香に△9七桂成と端に殺到。その後、欲張りに行った手を咎められて怪しい雰囲気になり、はっきりと悪くなる変化もありましたが、玉頭から押し潰すような展開になり結果的には快勝。初日は連勝スタートとなりました。

3局目(1/9)

四間飛車vs串カツ囲い(△1一香△1二玉型の穴熊)の戦型。実は先月にもRで対局していた相手で、仕掛けの直前まではその時と全くの同一局面でした。仕掛けのところでリードを奪い、その後は明らかに最善を逃してしまっているところもありましたが、既に大差になっていたので大勢には影響なし。開幕3連勝と同時に、昨年末に将棋が壊れて以来久々の五段復帰も果たすことができました。

4局目(1/10)

相振り模様からの力戦形になりました。相手が位を取って大模様を張ろうとしたのに対し、こちらは理想形を築かれる前に速攻を目指すという構図。


【第4図は▲4八飛まで】
後手:kame1223
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂v玉v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v銀 ・v金v飛 ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩 ・v角v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・v銀v歩 ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ 歩 ・ ・v歩 ・ ・|五
| ・ ・ 歩 角 銀 歩 ・ ・ ・|六
| 歩 歩 桂 銀 歩 ・ 歩 歩 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ 飛 金 ・ ・|八
| 香 ・ ・ 金 玉 ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:相手
先手の持駒:なし
手数=27  ▲4八飛  まで

後手番

第4図は相手が▲4八飛と4筋を受けたところ。一度▲8八飛としたのを手損で4八に戻らせたので、▲3八金と上がらせている事も合わせてまあまあ満足な序盤戦と思っていました。しかしここからの具体的な指し手や方針が難しく、長考に沈みます。

第4図から仕掛けを目指すのは難しいと判断し、6筋の位の圧力を緩和する意味で穴熊への組み替えを目指しました(△8二玉~△6二金寄~△7四歩~△7三銀~△9二香という順)。しかしこの構想は疑問で、第4図からそのまま仕掛けていく順を模索するほうが現実的だったと思います。何しろ玉形が大差なので、少しくらい無理な仕掛けでも通ってしまう可能性は十分にありそうです。

本譜の穴熊への組み替えは、駒運びが明らかに不自然な感じがしますし、6六角の利きを活かして端攻めを目指されると却って当たりが強くなってしまっています。実戦も9筋の歩を伸ばされて先攻を許す展開になってしまいました。

【第5図は▲7五同銀まで】
後手:kame1223
後手の持駒:桂 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v玉v桂v金 ・ ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v銀v飛 ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
|v香v歩 ・v歩 ・v銀v角v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・v歩v歩 ・ ・ ・|四
| 歩 歩 銀 歩 ・ ・v歩 ・ ・|五
| ・ ・ ・ 角 銀 歩 ・ ・ ・|六
| ・ ・ ・ ・ 歩 ・ 歩 歩 歩|七
| ・ ・ 玉 金 ・ ・ 金 ・ ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ 飛 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:相手
先手の持駒:金 歩 
手数=61  ▲7五同銀  まで

後手番

しばらく進んで第5図。ここで強く決戦を挑む△4五歩と、端の傷を緩和する△9八歩(▲同香に△8六桂の狙い)の二択で迷いました。穴熊的には当然△4五歩の一手で、形勢は後手苦しいですが実戦的なアヤはかなりある展開だったと思います。本譜は秒に追われて△9八歩を選択しましたが、そこで▲7三歩△同飛▲7四金というのが少し見えづらい切り返しでした。以下△7二飛▲9八香△8六桂▲6九玉△9八桂成に▲8四歩が急所中の急所で、こうなってはもう粘りが利きません。開幕からの連勝は3でストップしました。

第4図から穴熊に組み替える構想や第5図からの△9八歩など、全体的にセンスがなかったな・・・とは思いましたが、自分なりに一生懸命考えた結果だから仕方がない、と割り切って考えることにしました。

5局目(1/15)

今度は定跡形の相振り。矢倉の厚みを相手にせずB面攻撃を目指す「菅井流」の攻めを受け止める展開になりました。こちらが先手番だったのと、相手が仕掛けの前に玉側の端歩を突いていた影響で、十分な態勢で仕掛けを迎え撃つことができました。一度は完全に受け切る形になったものの、その後のまとめ方があまり良くなく、相手に暴れられてギリギリの勝負となります。


【第6図は△7八桂成まで】
後手:相手
後手の持駒:歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・v玉v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・v銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・ ・v歩 ・v歩 ・ ・v歩v歩|三
|v歩v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ 歩v銀v角 歩 歩 ・ ・|五
| 歩 ・v桂 ・ ・ ・ 金 ・ ・|六
| ・ ・ ・ 金 銀 ・ 桂 歩 歩|七
| ・ ・v圭 ・ ・ ・ 金 ・ ・|八
| 香 飛 ・ ・ 玉 ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:kame1223
先手の持駒:飛 角 銀 歩四 
手数=92  △7八桂成  まで


第6図は終盤戦。駒割りはこちらの大きな駒得ですが、飛車を逃げると△6六歩が厳しく、完全に受け切るということはできない局面になっています。攻め合うにしても後手の美濃は堅そう・・・ですが、ここからの指し手はちょっとだけ自慢の手順、のつもりです。

第6図以下▲6三歩△7七成桂▲8三歩△6三銀▲3二飛△5二銀▲6三角△6七成桂▲7二銀(第7図)

【第7図は▲7二銀まで】
後手:相手
後手の持駒:金 歩三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・v玉v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・ ・ 銀 ・v銀 ・ 飛 ・ ・|二
| ・ 歩v歩 角v歩 ・ ・v歩v歩|三
|v歩v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ 歩v銀v角 歩 歩 ・ ・|五
| 歩 ・v桂 ・ ・ ・ 金 ・ ・|六
| ・ ・ ・v圭 銀 ・ 桂 歩 歩|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 金 ・ ・|八
| 香 飛 ・ ・ 玉 ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:kame1223
先手の持駒:歩二 
手数=101  ▲7二銀  まで

後手番

堅そうに見える美濃ですが、歩を2枚ポンポンと置くだけで詰めろが掛かりました。歩の偉大さが身に沁みます。第7図の▲7二銀で後手玉は詰んでいます。

逆転負けしていたら3連勝からの2連敗で嫌な流れになっていたところでしたが、 なんとか踏みとどまって4勝1敗にできたのは大きいと思います。気分的にもだいぶ楽になれました。

6局目(1/17)

またまた相振り。駒組みから仕掛けに至るまで、全体的にちょっと雑になってしまっていたと思います。 美濃の堅さを頼りに一方的に攻めまくり、気分がいいようでも攻めは細い。局後のGPSの検討では、終盤でこちらが敗勢になっている局面もあったようですが、相手の時間攻めを意識したノータイム指しがこちらに幸いし、細い攻めを繋いで寄せ切ることができました。結果的に白星はついたものの、内容的には大反省の一局でした。



・・・ということで、前半戦終了時点で5勝1敗の勝ち点16、リーグ内の順位は暫定1位となっています。リンリンさんはここまでは1局のみの消化で、後半にどこまで対局数を伸ばせるか、というところでしょうか。

全ての将棋で、というわけではありませんが、全体的には自分なりにしっかり指せているほうかなと思っています。内容重視という第一目標を忘れないようにしつつ、後半戦も気持ちを切らさずに指していければと思います。対局しているのを見かけた時は、ひょっこり覗いてみていただければ幸いです。

空けまして、いや明けましておめでとうございます。
亀に乗せられて旅をしておりましたが、帰って来ました。

前回の記事が6月ですからもう半年以上が経っていたんですね。
何か1ヶ月1回以上書くという宣言が振りに見えますね。。

さて、自分が前回の記事を書いてからで言えば、
7月にリレー将棋がありまして、それから10月くらいから将棋ウォーズにはまっておりました。

ウォーズを指す中で気づくことが多かったんですけど、その中でも特に持ち時間についての気づきが多かったのでそれについて書いてみます。

将棋ウォーズは有名なのでご存知の方も多いでしょうが、10分切れ負け、3分切れ負け、10秒将棋と、時間の短い将棋が特徴の一つになってるんですよね。

自分はどれも満遍なくやってて、10切れが四段、3切れが二段、10秒が三段なんですが、3切れは対局数が足りてないだけでまあ三段までは行くとしても、10切れとそれ以外では明らかに自分の棋力に差を感じるんですよね。かといって24で指すと、15分とかの持ち時間よりは1分+秒読み30秒とかの方が指せたりする。 

以前書いたツイッター将棋でも感じたことですが、直感と読みの比率が人によって違っていて、自分は割と読みに比重が掛かっているタイプ。だから10切れくらいの時間は最低必要だけど、それ以上考えても今度は良い悪いの形勢判断の精度があまり高くないから上手くいかないのかなあと。

まあ何が言いたいかっていうと、自分の得意なフィールドを探して勝負してみるのもいいんじゃないかってことです。何かうまくいかないことがあったら、あえて逃げてみてもいいんじゃないかなと。

やっぱり人って負けてばかりじゃ面白くないですからね。
(そんなこと言いつつ最近は苦手でも3切れが心地よくてそればかり指してますが・・。)

まあ苦手なものにもチャレンジしつつ、それでも駄目なら逃げるかあぐらいが丁度いいのかな。新年早々こんな話で申し訳ないw

今年も楽しんでまいりましょう。
そんなわけで今年もよろしくお願い致します。

今年もよろしくお願いします。


実は前回の記事を書いた後、クリスマス頃~年末にかけて将棋が壊れていました。序中盤で派手にこけて将棋にならなかったりとか、中盤までまともに指せていると思ったら終盤でありえないポカをしたりとか。

【第1図は▲7七桂まで】
後手:ookami_kame
後手の持駒:銀 桂 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・v金 ・ と ・v銀v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩 ・ ・v金v歩 ・ ・ ・ ・|三
| ・v歩v歩v歩 ・v歩 ・ ・v歩|四
| 香v飛 ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| ・ 歩 桂 歩 角 銀 歩 歩 歩|七
|v杏 ・ 金 玉 ・ ・ ・ ・ ・|八
| ・v龍 ・ ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:相手
先手の持駒:角 歩二 
手数=77  ▲7七桂  まで

後手番

第1図はクリスマスの日に指したウォーズの10分切れ負けでの将棋から。▲7七桂の飛車取りに対し、まだ時間はあったので熟慮の末に△4九竜。相手はすかさず▲8五桂。固まる
「飛車を取りながら詰めろ逃れの詰めろ」という、ハイパーウルトラスーパーぴったりな手をうっかりしていました。しかも一手先の手なのに。

あまりの酷さに、この時は「年内はもう指し納めにしようか・・・」と思ったくらいでしたが、次の日になるとまた将棋を指したい気持ちになっていたので、黙々と指し続けていました。ウォーズでは7連敗するわ、 24でも順当に五段から落ちるわで散々でしたが。

振り返ると、どん底の時というのは負ける度に、悪手を指す度に「なんでこんな酷い将棋指すかなあ」と自己嫌悪に陥ってしまっていました。今の自分は将棋を楽しめてないなあ、と気付いてからは、意識的に「長く将棋を指してれば、これくらい勝てなくなることだってあるさ」、「一局ごとの勝ち負けに一喜一憂しすぎないようにしよう」と考えるようにしました。そのうちに、序盤で悪くなっても「面白い、このくらい逆転してやろうじゃないか」と考えられるようになり、同時に「こう思えるようになったなら調子も上向きになっていくはず」と安心したのでした。

現時点でも24では五段に復帰できていませんが、内容的にはそんなに悪くない将棋が増えてきたように思います。


さて、そんな年末のどん底状態からなんとか抜け出したいと思い、24名人戦への参加を決めました。狼からは他にリンリンさんも参加されるようです。

今年は「内容的に満足できる将棋を一局でも多く指す」ことを第一目標に据えたいと思います。第二目標はリレーに向けての対局ポイント稼ぎと、あわよくばタイトル獲得を目指すということで。

ウォーズのほうは7連敗がありつつも、どうにか元日に(10切れで)四段へ上がれたので、再び将棋が壊れないように少しの間お休みしたいと思います。再開後に五段まで上がれたら、10秒将棋のほうにも挑戦してみる予定です。3切れは将棋とは別のゲームだと思っているので、たぶん友達対局限定><




年が明けた直後、石さんと検討盤で指し初めをしました。将棋連盟方式の指し初め(途中で指しかけにして勝負はつけない)をやってみたいと思い、50手で指しかけにするというルールで開始。

 
【第2図は▲5四歩まで】
後手:亀井
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・v金v銀v桂v香|一
| ・v飛 ・v銀 ・ ・v玉v角 ・|二
|v歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・v歩v歩|三
| ・ ・v歩v歩 歩 ・v歩 ・ ・|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 銀 ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 角 歩 ・ 歩 歩 歩 歩|七
| ・ ・ ・ ・ 飛 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ 金 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
先手:石さん
先手の持駒:なし
手数=17  ▲5四歩  まで

後手番

石さんは「失敗を恐れずにど真ん中からぶつかっていきたい」という思いを込めて中飛車を選択。自分は「盤上でも盤外でも広い視野を持って日々を過ごしたい」という思いを込めて、大駒の視野(可動域)が広い居飛車にしました。17手目の▲5四歩で早くも駒がぶつかり、50手もたずに潰れるのではないかとヒヤヒヤしましたが、大決戦にはならずに穏やかに進みました。


【第3図は△3三同桂まで】
後手:亀井
後手の持駒:角 銀 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・v香|一
| ・v飛 ・ ・ ・v金v玉 ・ ・|二
| ・ ・v桂 ・ ・v金v桂v歩 ・|三
|v歩 ・v歩v歩v銀 ・v歩 ・v歩|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ 歩 歩 ・ ・v歩 ・ ・ 歩|六
| 歩 金 ・ 歩 ・ 歩 歩 歩 ・|七
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ 銀 玉 ・|八
| 香 桂 ・ ・ 飛 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:石さん
先手の持駒:角 銀 歩 
手数=50  △3三同桂  まで


銀交換、角交換が行われ、これから終盤戦というところで50手。指しかけのタイミングとしてはいい感じで、局面的にも先手から▲4四銀のような手があるので難解な勝負だと思います。そのまま指し継いでみるのも面白そうですが、お正月なので平和に指しかけとしました。


そんなこんなでスタートした一年、良い年になりますように。 

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