12日から本選が開幕し、前半の2週が終わりました。
結果から書くと、●●●●●●○●の1勝7敗です。どうしてこうなった!
一局ごとに振り返るだけの気力が出ないので、全体を通しての振り返りということでご容赦ください。
本来これは開幕前に宣言しておくべきことで、今書くと後付けの言い訳のようになってしまうのですが、実は今回の本選、最初から諦めた状態で開幕を迎えました。予選の最後のあたりからそれらしき兆候はあったのですが、どうにも将棋の状態が良くない。予選が終わってから本選が始まるまでの間に何局か調整で指してみたものの、まるっきり勝てませんでした。
開幕の2日ほど前、あーこれは本選も厳しいかもなあ、と思ったところで、「いっそ最初から諦めて臨んでみるっていうのも面白そうじゃね?」ということを思いつきます。純粋に取り組み方として面白いかもと思ったのが半分、そうすることで余計な力が抜けて逆にいい結果になるかも・・・という淡い願望が半分でした。その結果は冒頭の通りです><
ただ、ここまでの8局を振り返ってみた時、何から何まで全部ボロボロだったのかというとそうでもありませんでした。一局だけ「駒遊び」しているうちに終わってしまったような将棋もありましたが、それ以外は自分なりにまあまあ指せていたという感触の将棋が多かったのです。それなのにどうしてここまで負けが込んでいるのか、ということになると、これはもう終盤が弱くなっているのが全てだろう、というのが自己分析です。
ここのところ、終盤になると急に読めなくなるという実感が結構あります。読まずに指してしまうのではなく、一生懸命に読もうとしているのに読めていないという状態。たまたま一時的にそういう状態になっているだけなのか、それとも最近詰将棋なんかをちゃんと解いていないツケがまわってきたのか・・・。
むりやりに明るい材料を挙げるとすれば、負けは負けでも比較的長手数まで粘れていることでしょうか。負けた7局のうち100手を切ったのは1局だけで、150手以上が3局ありました。負けるときでも相手に楽はさせない、というのは将棋指しとして目指したい姿でもあります。
負けた将棋の中で内容的には一番納得のいった一局を紹介。
【第1図は▲2九飛まで】
対振り右玉を相手にしての序盤戦。ここまでのところで少し誤算があり、第1図は作戦負けになっていると思います。次に▲3四歩△同銀▲3五歩△4三銀▲1一角成のように進んでしまうと完封負けコースなので、なんとかして手を作っていかなければなりません。
第1図から「振り飛車の奥義」△9二玉がちょっとした勝負手。少し前に指された朝日杯の藤井-糸谷戦で、藤井先生が銀冠+端玉の遠さを活かしてかっこよく勝ったのを見ていたので、その影響も多少受けていました。実戦は△9二玉以下▲3四歩△同銀▲3五歩△3七角成▲同玉△4五銀(第2図)の進行。
【第2図は△4五銀まで】
▲3四歩△同銀▲3五歩には△3七角成と切って勝負。△9二玉と寄っておいた効果で、角のラインを気にすることなく暴れることができます。第2図は先手の歩切れが大きいので後手も指せる局面ですが、ここから上手く寄せの網を絞ることができず苦しくなっていきます。
【第3図は▲3八同歩まで】
第3図は終盤。局面は後手敗勢ですが、ここからの△6四歩▲1三成桂△5四歩の3手が少し印象に残っています。代わる手も難しいところではあるのですが、この3手はなんとなく自分らしさを出せたような気分です。この後は順当に負けましたが、△9二玉や△6四歩~△5四歩も含め、自分なりにやるだけのことはやったという感触はあったので、負けた将棋の中では一番いい内容だったと思っています。
今週末からは後半戦。この状況からタイトルを狙いに行くのはさすがに無謀だと思うので、投げやりにはならずに一局一局を丁寧に指すこと、そして勝ち負けには関わらず自分の中で納得のできる棋譜を一局でも多く残すことを目標にしたいと思います。
結果から書くと、●●●●●●○●の1勝7敗です。どうしてこうなった!
一局ごとに振り返るだけの気力が出ないので、全体を通しての振り返りということでご容赦ください。
本来これは開幕前に宣言しておくべきことで、今書くと後付けの言い訳のようになってしまうのですが、実は今回の本選、最初から諦めた状態で開幕を迎えました。予選の最後のあたりからそれらしき兆候はあったのですが、どうにも将棋の状態が良くない。予選が終わってから本選が始まるまでの間に何局か調整で指してみたものの、まるっきり勝てませんでした。
開幕の2日ほど前、あーこれは本選も厳しいかもなあ、と思ったところで、「いっそ最初から諦めて臨んでみるっていうのも面白そうじゃね?」ということを思いつきます。純粋に取り組み方として面白いかもと思ったのが半分、そうすることで余計な力が抜けて逆にいい結果になるかも・・・という淡い願望が半分でした。その結果は冒頭の通りです><
ただ、ここまでの8局を振り返ってみた時、何から何まで全部ボロボロだったのかというとそうでもありませんでした。一局だけ「駒遊び」しているうちに終わってしまったような将棋もありましたが、それ以外は自分なりにまあまあ指せていたという感触の将棋が多かったのです。それなのにどうしてここまで負けが込んでいるのか、ということになると、これはもう終盤が弱くなっているのが全てだろう、というのが自己分析です。
ここのところ、終盤になると急に読めなくなるという実感が結構あります。読まずに指してしまうのではなく、一生懸命に読もうとしているのに読めていないという状態。たまたま一時的にそういう状態になっているだけなのか、それとも最近詰将棋なんかをちゃんと解いていないツケがまわってきたのか・・・。
むりやりに明るい材料を挙げるとすれば、負けは負けでも比較的長手数まで粘れていることでしょうか。負けた7局のうち100手を切ったのは1局だけで、150手以上が3局ありました。負けるときでも相手に楽はさせない、というのは将棋指しとして目指したい姿でもあります。
負けた将棋の中で内容的には一番納得のいった一局を紹介。
後手:kame1223 後手の持駒:歩二 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂 ・|一 | ・v玉v金v金 ・v飛 ・ ・ ・|二 | ・v銀v角v歩v歩 ・v銀v歩v香|三 |v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・ ・v歩|四 | ・ ・ ・ 歩 ・ 歩 歩 歩 ・|五 | 歩 ・ ・ ・ 歩 ・ 金 ・ ・|六 | ・ 歩 ・ ・ 銀 銀 桂 ・ 歩|七 | ・ 角 ・ ・ 金 玉 ・ ・ ・|八 | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九 +---------------------------+ 先手:相手 先手の持駒:歩 手数=61 ▲2九飛 まで 後手番
対振り右玉を相手にしての序盤戦。ここまでのところで少し誤算があり、第1図は作戦負けになっていると思います。次に▲3四歩△同銀▲3五歩△4三銀▲1一角成のように進んでしまうと完封負けコースなので、なんとかして手を作っていかなければなりません。
第1図から「振り飛車の奥義」△9二玉がちょっとした勝負手。少し前に指された朝日杯の藤井-糸谷戦で、藤井先生が銀冠+端玉の遠さを活かしてかっこよく勝ったのを見ていたので、その影響も多少受けていました。実戦は△9二玉以下▲3四歩△同銀▲3五歩△3七角成▲同玉△4五銀(第2図)の進行。
後手:kame1223 後手の持駒:桂 歩四 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・v桂 ・|一 |v玉 ・v金v金 ・v飛 ・ ・ ・|二 | ・v銀 ・v歩v歩 ・ ・v歩v香|三 |v歩v歩v歩 ・ ・ ・ ・ ・v歩|四 | ・ ・ ・ 歩 ・v銀 歩 歩 ・|五 | 歩 ・ ・ ・ 歩 ・ 金 ・ ・|六 | ・ 歩 ・ ・ 銀 銀 玉 ・ 歩|七 | ・ 角 ・ ・ 金 ・ ・ ・ ・|八 | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九 +---------------------------+ 先手:相手 先手の持駒:角 手数=68 △4五銀 まで
▲3四歩△同銀▲3五歩には△3七角成と切って勝負。△9二玉と寄っておいた効果で、角のラインを気にすることなく暴れることができます。第2図は先手の歩切れが大きいので後手も指せる局面ですが、ここから上手く寄せの網を絞ることができず苦しくなっていきます。
後手:kame1223 後手の持駒:金 銀 歩三 9 8 7 6 5 4 3 2 1 +---------------------------+ |v香v桂 ・ ・ ・ ・ ・ 馬 ・|一 |v玉 ・v金v金 ・ ・ ・ ・ ・|二 | ・v銀v飛v歩v歩 ・ ・ 圭v香|三 | ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・v歩|四 |v歩 ・ ・ 歩 ・ ・ 銀 歩 ・|五 | ・ 桂v歩 角 歩 銀 ・ ・ ・|六 | ・ 歩 ・ ・ ・ 玉 ・ ・ 歩|七 | ・ ・ 歩 ・ ・ ・ 歩 ・ ・|八 | 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九 +---------------------------+ 先手:相手 先手の持駒:金 歩二 手数=113 ▲3八同歩 まで 後手番
第3図は終盤。局面は後手敗勢ですが、ここからの△6四歩▲1三成桂△5四歩の3手が少し印象に残っています。代わる手も難しいところではあるのですが、この3手はなんとなく自分らしさを出せたような気分です。この後は順当に負けましたが、△9二玉や△6四歩~△5四歩も含め、自分なりにやるだけのことはやったという感触はあったので、負けた将棋の中では一番いい内容だったと思っています。
今週末からは後半戦。この状況からタイトルを狙いに行くのはさすがに無謀だと思うので、投げやりにはならずに一局一局を丁寧に指すこと、そして勝ち負けには関わらず自分の中で納得のできる棋譜を一局でも多く残すことを目標にしたいと思います。