プロ棋界では史上最年少の藤井新四段誕生や郷田先生の二歩がちょっとしたニュースになっていますが、こちらは特別ネタらしいネタもないので自戦記でも書こうと思います。

最近は全くと言っていいほどウォーズで指さなくなってしまい、時間と心の余裕がある時に24で指している状態です(自分の得意なフィールドで勝負しろ、と年始にきらりさんも書かれていましたし)。

R点的には、早いところ「もう四段には落ちないぜ」ってドヤ顔したいのですがなかなか安定せず、四段と五段を行ったり来たり。ついこの前にも内容の悪い負けが続いて四段に落ちたのですが、名人戦振り返りで書いた「将棋に対して謙虚に」を思い出すと内容的にも結果的にも持ち直してきます。そんな中で指した、勝てば五段復帰の一局です。



序中盤は相変わらずな感じで、振り飛車党の基本中の基本とも言うべき「飛車の位置を柔軟に変える」(▲8八飛と振り直すことを考える)ができなかったのは大きな反省点でした。

駒がぶつかってからは、「7~9筋にある相手の駒は遊ばせるか負担にさせる」、そして「自分の駒は遊ばせない」というのが基本的な方針になりました。これを一貫できたのが逆転に繋がったと思います。 

精神的には、力戦形になったことでどんな将棋になるんだろうとワクワクしながら指すことができた、そして苦しくなっても「ここから粘ってやろうじゃないか」と思いながら指せた、それが大きかったかもしれません。気持ちに余裕があると、 81手目▲5六銀や101手目▲6五歩のような手渡しも平気で指せます。逆に負けが込むときは我慢が足りなくて暴発してしまうことが多いので、このあたりが調子を測るバロメーターになりそうです。

形勢が良い時も苦しい時も勝負を急がず、ゆっくりと盤上の駆け引きを楽しむ。それが自分にとって一つの理想的な形なのかなと思っています。