たまには将棋以外のことでも。


3月11日といえば、東日本大震災が起こった日。毎年、この時期にはテレビでも特集などが組まれています。
最近も「あの日から7年」のようなフレーズを見たり聞いたりする機会が多くなっていますが、個人的に思うのは「ああ、もう7年になるのか」ということ、そして「自分にとっての3.11とは何なのだろうか」という疑問もふと浮かんだりしていました。

7年前、となると遠く懐かしい学生時代になりますが、当時の記憶は比較的鮮明に残っています。内陸部にいたこともあり命の危険を感じるような状況にはならなかったのですが、それでもその後しばらくは非日常的な感覚から抜け出すことができませんでした。不安や心細さ、2日ぶりにちゃんとした食事をとれた時の美味しさ、そして当時参加していた24名人戦のことなど、今でもはっきり思い出せる状態ではあるので、今はもう7年経っているのか、と驚いているところです。


幸運にも心身に深いダメージを負うような状況にはならなかった、というのも原因の1つだと思いますが、年月が経つにつれて、震災のことを思い出す頻度は確実に減ってきています。1年が経つ頃には、時々強めの地震が起きた時にふっと思い出す程度に。今は、テレビの特集を見て「ああ、そういえばその時期か」と思い出す程度に。

今も大変な状況に置かれている方が大勢いるという現実を考えると、そんなことでいいのか、という思いも浮かんできますが、震災に対する関わりの深さや想いは人それぞれに違っているのもまた現実。それぞれの立場で震災を考え、震災に学ぶことが大切なのかな、と思っています。

自分にとっての3.11とは・・・と考えてみた結論は、「例え頻度は減っても震災のことを思い出し、祈りを捧げ、記憶を風化させない」ための日。そして同時に、「現在の日常があることへの感謝を忘れない」ための日でもあります。