狼将棋のブログ

亀井

大好評上映中の映画「3月のライオン」、先月に前編を観てきたのに続いて先ほど後編を観てきました。昨年秋に「聖の青春」を観に行ったのが約15年ぶりの(映画館で観た)映画でしたが、それに続いて将棋の映画を観られるというのはファンとしてはありがたい限りです。

前編はシリアス要素がありつつもほのぼの要素も比較的多く、それはそれで楽しめましたが、強く印象に残るような場面がなかったという意味で少し不満もありました。後編は一気にシリアス要素が増えていて、全体として考えるといいバランスになっていたのかなと思います。

個人的に印象に残ったのが、終盤で幸田八段が娘の香子に言った「将棋は誰からも何も奪ったりはしない」というセリフ。以前の記事で紹介したことのある「将棋の子」の一節、「結局のところ将棋は人間に何かを与え続けるだけで決して何も奪いはしない。」と重なります。その前のところで香子が叫んでいた「(夢も家族も好きな人も)全て将棋に奪われた」というセリフを聞いたときにこの一節を思い出し、ああ対照的だなあと思ったのですが、最後のほうで幸田八段の「将棋は誰からも何も奪ったりはしない」のセリフ。何とも言えず感慨深くなりました。

あとは香子役の有村架純さん、美人ですね。テレビで見かけたりした時に綺麗な人だなあとは思っていましたが、改めて映画で見て軽くファンになりそうです。


前編もまだ観られるところはあるようなので、まだ観ていない方はぜひ。 

突然ですが「好きな囲い」はありますか?

少し前に24で好きな囲いのアンケートが実施されていて、まあ結果は順当といえば順当な感じでした。(相居飛車編対振り居飛車編振り飛車編)

振り飛車編では美濃(平美濃)が圧倒的人気で、次点が銀冠。低い構えから軽く捌いて勝つのが好きなら平美濃、厚みで勝負するのが好きなら銀冠、といったところでしょう。個人的にはどちらの展開も同じくらい好きなのですが、純粋に囲いだけで比較してどちらが好きかと言われれば銀冠一択です。あまり公言はしていませんが(する機会もない)、実は結構な銀冠推しだったりします。まず名前からしておしゃれだし、気取って英語にしたりなんかしてもかっこいいし。

そんなわけで銀冠愛を軽く語りたいと思いますが、長々と語るよりも棋譜で示すのが一番手っ取り早いでしょう。先ほど24で指した将棋です。



最終手コメントにも書いたように、銀冠の長所が色々と出た一局になったと思います。

●玉頭戦に強い
 端攻めをした後に▲9四桂のような逆襲をされにくい。▲7五歩の桂頭攻めも怖くない。

● 横からの攻めに対して遠い
 2筋や3筋にと金を作られても響きが薄い。
 ▲4三角も高美濃に対しては6一金を睨む好位置だが、銀冠なら何でもない。

●飛車がいじめられにくい
 高美濃は飛車が6二までしか逃げられず、目標にされやすい。銀冠なら8一まで逃げられる。

また、本局では現れませんでしたが忘れてはいけないのが

●最終盤での△9三玉(銀冠の小部屋)
 この形がゼットになって一手勝ち、の展開が最も爽快。
 △8一飛もいれば、▲7二と△9三玉の形はだいたいゼットになる。 


もちろん、どんな囲いにだって短所はあります。組むのに手数が掛かる、桂を跳ねると足下が寒い、銀頭に歩を叩かれると脆い・・・。しかし、それらの短所もみんな含めて、自分は銀冠が大好きです(キリッ)。

平美濃まで組んだらさっさと捌きに行くタイプの振り飛車党の皆さん。矢倉と穴熊ばっかり指してるという居飛車党の皆さん。たまに気分を変えて、銀冠の手厚さを味わってみるのは如何でしょうか。 

TS3Y0031

発売から1年余り、ようやく購入しました。最初から買おうと思っていたわけではなく、色々と偶然が重なった結果だったりします。

今日は一日お休みの日だったので、お昼に外食&買い物をしてから帰宅。基本的にその後は引きこもってのんびりするのが定跡手順ですが、今日は天気も良くて過ごしやすい気温(5℃)だったので、気分転換と運動不足解消を兼ねて散歩にでも行こうかなと考えました。普段は行かないスタバにでも行ってみようと思い、40分ほど歩いて地元の駅ビルへ。

スタバでコーヒーを飲んだ後、同じ駅ビルの中に書店もあったのでふらっと入って囲碁将棋コーナーへ行くと、ありました、四間飛車名局集。その存在を知ってから多少なりとも気にはなっていたのですが、いつも将棋世界を買いに行っている近場の書店にはなく、かと言ってネットで買うほどまで気になっていたというわけでもなく・・・という状態でした。しかし実際に目の前に置かれていると買いたくなってくるものです。

値段を気にしたり、そもそもお前棋譜並べなんてするのかよという自問自答をしたり(十何年の将棋人生の中で、棋譜並べをした回数はたぶん片手で足りてます)・・・十分くらいは長考したと思いますが、たまたま散歩で来た場所でこうして見つけたのも何かの運命だろう、と思って購入を決めたのでした。こういった棋譜集の類の本を買ったのは、確か初めてだったはず。どれだけ棋譜並べしてこなかったんだという話です。


一日一局並べる、なんて目標を設定してもすぐ挫折しそうなので、気が向いた時に並べていきたいと思います。これといった目的意識すらないのですが、とりあえず1つでも2つでも「何か」を得られればいいな、と。

もうすぐ2月というタイミングですが、皆様今年も宜しくお願いします。石さんが書いてくれた流れに乗って、たまには将棋と関係ない事も書いてみようと思います。 

多くの方には既に知られているように(?)、自分はいわゆる豪雪地帯と呼ばれるところに住んでいます。年末年始は珍しい事にほとんど雪がなく、あわよくばこのまま春に・・・なんて思っていたら、残念でしたと言わんばかりに今月半ば頃にはしっかりと雪が積もりました。それでも例年の冬よりはだいぶ少ない印象で、平和に冬の日々を過ごすことができています。

雪国在住者の中ではかなりの少数派かもしれませんが、自分は雪が結構好きです。特に冬の初め、まだ積もるほどには降らずにちらちら舞っているくらいの時期が一番好きで、なんとなく感傷的な気分になれるのがいいんです。しっかり積もってしまってからは、雪山で狭くなった歩道で向こうから歩いてきた人と道を譲り合う・・・なんて光景もいとをかし。 

もちろん雪国ならではの苦労もあって、毎年悩まされるのは積もった雪が凍結したところを歩く時のすってんころりん。小学生の時には、停まっていた車の目の前で転んだら次の瞬間に車が走り出して、ふくらはぎのあたりにタイヤが乗っかった 、なんてこともありました。恐怖のあまりそのまま走って帰ったくらいには無事だったのが不幸中の幸い。

車を運転するようになってからはスリップの恐怖がつきまといます。最初の冬に急な下り坂の場所で2回ほどスリップしましたが、物的にも人的にも被害は出なかったのがこれまた不幸中の幸いでした。 

そして大量に積もると避けて通れないのが雪かき。1日1回で済むならまだいいのですが、日によっては1日3回くらい必要になったりもして、それがさらに何日も連続でとなるとさすがにうんざりしてきます。

子供の頃は雪による苦労なんてほとんど知らなかったので、大人達が雪を見て嘆いているのを余所に内心わくわくしていたものです。最近は雪を見て嘆きたくなる気持ちも十分に分かるようになりました。それだけ大人になったのだと喜べばいいのか、子供の心を忘れてしまったのだと悲しめばいいのか、何とも言えないところです。

気付けばもう年末、本当に一年があっと言う間に感じます(もう十数年は連続で同じことを思っている気がしますが)。

今年は個人的には、良くも悪くも穏やかに過ぎていった一年だったと思います。大きく体調を崩すこともなく、健康に一年を過ごすことができたのは、今こうして振り返ってみると本当にありがたいことです。穏やかに過ごす中でも、いくつか新しいことに挑戦できたりした事もあったので、気持ちの老化をこれ以上進めないためにも新しいことに挑戦する気持ちは持ち続けたいと思います。

今年1つだけ心残りがあるとすれば、24のリレー将棋に出場できなかったことでしょうか。内輪でやったリレー将棋はもちろん楽しかったし、たまには出場しない年があってもいいじゃないかと思う一方で、やはりあの24リレー独特の緊張感と盛り上がりを味わいたいという気持ちがあったのも事実。半年後までじっくりと、モチベーションを高めていこうと思っています。

24のレーティングのほうは、「五段で安定」にはまだもう少しかかりそうかなという感触です。五段にいるのが平常で、四段に落ちるのは調子が悪い時だ、と自分の中で思えるくらいには自信が付きましたが、まだまだ五段と四段の往復運動は続いています。課題は技術面もありますがやはり精神面のほうも大きく、「一局ごとの勝敗に一喜一憂しないこと」、「勝負を急ぎ過ぎないこと」。来年もこのあたりが目標になります。


プロ棋界に目を向けると、こちらは激動の一年だったと言えそうですね。佐藤天彦新名人の誕生、最年少の藤井聡太新四段誕生、そしてソフト使用疑惑騒動・・・。三浦先生が白という調査結果が出て、いずれにしても後味の悪さは残りましたが、ひとまずは安心といったところでしょうか。今後も変わらずにプロ棋界を応援していくことが、ファンとしてできる唯一の事なのかなと思います。



今年も一年間たくさんの方々にお世話になり、ありがとうございました。皆様どうぞ良いお年をお迎えください。

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