知り合いの将棋が面白かったので久々に書きます。
都合上先後逆でお送りします。
どうしてこんなゲデモノが生じたのかは割愛。元は相振りですが色々あったんです。
ここから△4三歩▲3四歩△4四飛▲同角△同歩▲3三歩成△同銀と進んで問題のシーン。
とりあえず△4七角を消して完封したい。ということで実戦は▲3七金。
僕もそう指すでしょうし、全国クラスの強豪複数名に聞いてもそういう答えでした。
ところがそれには△6六歩!がある。
そんな歩があると言われてもまだピンとこない。
▲同銀△4九角▲4八飛△7九角成!
さっきまで完封目前だったのがこの有様。
形勢自体は難しいかもしれないが、実戦でここから立て直すのは至難である。
以下後手が押し切って勝ち。
戻って△4九角に▲5九飛と打つのが最強の頑張りだが、それにも△7九角成!がある。
▲同飛△3八角成▲同金△5八飛で金銀が取れる。
(尤も後手も桂合しておけば簡単に攻められるわけではなく、まだ残しているか)
こうして見ると△6六歩はなかなかの妙手だと分かる。
では何がまずかったか。実は▲3七金では▲4八飛!が正しい手の消し方。
えーそっちー、という感じではあるが、これで先手からの継続手段が難しい。
また▲4九飛打という手もあったようだが、持ち駒の飛車を使わずに済むなら話が早い。
実戦でも色々あるものだなあと思いましたとさ。
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