どうもです、しまくんです。
先日「第17回兵庫選手権神戸大会」なるチェスの大会に参加してきました。
・なんでチェス?
実は昨年の夏ごろから知り合いの勧めもあって始めてました。
それからというもの将棋の勉強時間のほとんどをチェスに充てています。
(実戦量は従来通り。ネット将棋とか中継を見たり定跡書を読む時間などは9割以上減)
しかし不思議なもので、チェスの勉強真面目にやるようになってから目に見えて将棋が強くなってるんですよねー。

・大会について
GWにある全日本選手権(全国大会)の参加権をかけて各地区予選が行われており、この大会もその1つになります。
とまあ大層なものに見えますが、数度お邪魔している近場のチェスクラブが主催している大会なので出てみたという感じ。

方式は4局指しのスイス式で、組み合わせや先後は運営がシステマティックに決定します。
基本同星で当たるというだけでなく、先手・後手もできる限り2局ずつというところまで保障されています。
持ち時間は35分+30秒フィッシャーと将棋側から見ればそこそこ長い感じ。でもチェスだとこれが普通なんですよね。
(この大会は1日制ですが、もう少し長い持ち時間で2日かけて行う大会も少なくありません。そういう文化みたいです)

・1R
奇数なので外れてBye(空き番)になりました。
チェスでは勝ち:1Point・負け:0Point・引き分け:1/2Pointという扱いになるのですが、今回は運営都合だったので1/2。
詳しいわけではないのですが、この辺は大会によって扱いがまちまちであるようです。

そこそこ空き時間があったため、運営の手伝いをするなりして時間をつぶしていました。

・2R
白番(先手)でCatalan。
そこそこ固めてから細かく手を作っていく感じで、将棋で言うなら四間穴が近いかもしれません。
双方に何度かミスが出て図の局面。よーく見ると。。。

Rookがタダで取れました(Queenは飛車+角の動き)
将棋の飛車ほどではないにせよ、金をボロッと取れたぐらいのインパクトはあります。
さすがにこれは良くなったと思ったのですが、しかしここからの寄せが見えませんでした。
将棋と違って駒得→物量攻めという楽ちんコースが存在しないため、少ない駒で筋良く寄せ切る必要があるのです。

このあと受けを誤り逆転され、最終的には考えているうちに時間が切れて負け。
全体的にこの時間に慣れていないこともあり、ただただ手に迷って持ち時間を浪費することが多かったのが反省点でした。

・3R
黒番(後手)でPetroff。
とにかく盤上の駒を減らしていくことでドローを目指します。あまり将棋にはない感じの戦法ですが僕は好き。
そういや将棋でも後手番は千日手を第一に考えていましたっけ。
相手がとても若い方で、もしかしたらこの戦法には慣れていなかったのかもしれません。
次の手を指して手応えを掴みました。

このPawn突きが実に痛い。チェスのPawnは将棋の歩と違って
1. 駒を取るときは斜めにしか取れない(取らないときは前に進む)
2. 初期位置(下から2段目)から動く時だけ2マス進める(1マスも可)
という特性があるため、いきなり相手の根元のPawnにアタックできるのです。

また相手の陣形はBishopとKnightが前に出ているため、全体的に軽く安定感に欠けています。
部分的にはセオリー通りの指し方なのですが、本譜の展開とは合っていなかったかもしれません。
将棋で言うところの「歩の内側から駒が進む」形になっていればこういった攻めにも対応しやすいのですが。。。

以下は駒を取っていき何とか1勝。
先の対局とは打って変わって時間を気にせず指せたのも良かったところ。

・4R
再度黒番Petroff。
実はこの時の相手は先週ここのチェスクラブに初めて来たという方で(僕も2回目なんですけどね!)その時も同じ戦型を指しています。
定跡手順を少し誤り形勢を損ね、そこからどう頑張るかという感じで指し続けてきて迎えた局面。
ここでようやく報われました。

このPawn突きがぴったりで、Rook・Knightの両取り。
駒得となって一気に形勢が逆転しました。なにせ盤上の駒が少ないので、小さな差でも再逆転が難しいのです。

更に進んだ局面。こちらが5分以上あるのに対して相手は1分を切っています。
ここで相手がドローを提案。
駒得なので形勢はこちらがいいはずですが、Bishopは全てのマスに移動できるわけではないため、相手のPawnを取ることができるか微妙なところ。
しかもお互い対局の経験が浅くてこういう場合の対処の仕方をよくわかっておらず、ただでさえ少ない相手の時間が減っていっているので時間をかけて迷っている暇もない。
ということで今回はドローにしました。

この後検討すると結局はこちらの勝ちだったこと、ドローオファーを出したら時計を押してこちらの時間で受けるかどうかを考えるのが正しいことを周りの方に教えてもらいました。
こういうのは経験しないことにはわかんないですね。

・結果発表
ということで1勝1敗1分1Bye、最終順位も真ん中らへんという平和な感じに終わりました。
1勝1敗2分ぐらいになればいいなあと思っていたので、そういう意味ではまずまずの結果ですかね。

こんな感じでこれからもチェスもそこそこにやっていきます。
そしてその翌週となるこの週末からは将棋の大会が2週続けて控えており、しまくんの戦いはまだまだ続くのであります。。。