第20回リレー将棋自戦記 第3局
第2局の自戦記はこちらです。
http://ookami-shogi.blog.jp/archives/1038301094.html
前局は運にも恵まれ1勝1敗と星を戻して、予選突破を賭けた1局は「うどんJAPAN」チームとの対戦です。このチームも総合R点としてはモ娘(狼)軍より1000点近く低かったのですが、前局の将棋を見てもR点は勝敗の決定的な要素にならないことはメンバーも共通認識を持っていたと思います。
作戦はゲン担ぎというわけではないのですが、本局も相振飛車を採用することにしました。1将はリンリンが事前準備通りの完璧な駒組み。ただ対矢倉囲いという意味では検討自体していなかったため、もう少し別の方針もあったのかもしれません。この辺は正直よくわからないので個人的には互角としか言いようが無い展開ですね。
2将はメインとしては大生板で活躍されているしまさん。作戦タイムの方針通り△3五歩と歩交換から開戦。先手の△7四歩からの継ぎ歩も読み筋だったということで受けに回る展開に。49手目の▲9七桂が後手から見るとなかなか厄介な活用で、先手の猛攻を耐え忍ぶ展開です。局後に亀ちゃんが指摘していたと思いますが、50手目であえて△7四歩と打ち▲8五桂△8四銀▲7四飛と歩を取らせて、△7三歩と受けてから桂馬を頂く順もありえたみたいです。
そんな流れで第1図から安倍の出番です。▲7五角と角を叩き切る順が見えているので、しばらく辛抱しつつ将来的に2筋からの逆襲を目指すのが方針でした。
第2図は▲8三銀と打ち込んできた局面。作戦タイムでの検討ではこの手に代えて単に▲8五飛△7七金上という順を検討していてまずまず戦えるのではないかと感じていたのですが、この手を見て非常に焦ってしまいました。打ったばかりの7四の歩を取られてしまうのは手の流れとしてはおかしいのですが、ここで△7三玉は▲8五飛と回られて、▲7五歩や▲9二銀不成といったような手が受けきれる気がせず、玉を引いて粘りに出ることにしました。
第3図、直前の△7四歩は右桂を活用する狙いでしたが、ここで△7五銀と打ってしまったのは非常に後悔している一手です。8三にと金を作らせると厄介と考えて8四の歩を取り除きにいったのですが、ここは手駒を温存して△7三桂▲8三歩成△6五桂と初心を貫くべきでした。後続の順を見ると攻め駒不足になっていることがわかると思います。元々先手が飛車を深く引いていたら無い手だっただけに、惑わされたとしか言えない失着でした。
第4図での△5四歩は将来の▲5五桂を防いでいるだけという一手で、非常に辛いけど仕方ないと考えて指しました。ここでは先手にもそんなに早い手が無いのではと考えての一着だったのですが。
第5図で△2六歩と玉頭に多少の嫌味をつけたところで4将へ交代。▲2三歩△同飛▲4二金の挟撃は△2五桂と跳ねて5三のスペースが生きて詰まないことが作戦タイムでわかり一瞬期待したのですが…▲4二金とは打たず▲8三とと引いたのが「と金のおそはや」の格言通りの好手だったようです。7筋をスッキリさせて、そこから飛車が突撃してくると厳しすぎます。この手を見せられて△7五銀と打った手の罪の重さを思い知らされました。以下4将5将まで必死に応戦してくれたのですが、健闘むなしくそのまま寄せきられてしまいました。
今年も予選突破は叶わず、これで3年連続予選敗退になったでしょうか。ただ敗れはしましたが、今回も対局者の思いや応援してくれる皆さんの思いを感じることが出来、良い夏になったと思ってます。できればこの流れを借りてイベント実施など、狼将棋の再興に繋げたいところです。
最後に、観戦含めて今回狼将棋のリレー将棋に関わってくれた皆さん、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
第2局の自戦記はこちらです。
http://ookami-shogi.blog.jp/archives/1038301094.html
前局は運にも恵まれ1勝1敗と星を戻して、予選突破を賭けた1局は「うどんJAPAN」チームとの対戦です。このチームも総合R点としてはモ娘(狼)軍より1000点近く低かったのですが、前局の将棋を見てもR点は勝敗の決定的な要素にならないことはメンバーも共通認識を持っていたと思います。
作戦はゲン担ぎというわけではないのですが、本局も相振飛車を採用することにしました。1将はリンリンが事前準備通りの完璧な駒組み。ただ対矢倉囲いという意味では検討自体していなかったため、もう少し別の方針もあったのかもしれません。この辺は正直よくわからないので個人的には互角としか言いようが無い展開ですね。
2将はメインとしては大生板で活躍されているしまさん。作戦タイムの方針通り△3五歩と歩交換から開戦。先手の△7四歩からの継ぎ歩も読み筋だったということで受けに回る展開に。49手目の▲9七桂が後手から見るとなかなか厄介な活用で、先手の猛攻を耐え忍ぶ展開です。局後に亀ちゃんが指摘していたと思いますが、50手目であえて△7四歩と打ち▲8五桂△8四銀▲7四飛と歩を取らせて、△7三歩と受けてから桂馬を頂く順もありえたみたいです。
そんな流れで第1図から安倍の出番です。▲7五角と角を叩き切る順が見えているので、しばらく辛抱しつつ将来的に2筋からの逆襲を目指すのが方針でした。
第2図は▲8三銀と打ち込んできた局面。作戦タイムでの検討ではこの手に代えて単に▲8五飛△7七金上という順を検討していてまずまず戦えるのではないかと感じていたのですが、この手を見て非常に焦ってしまいました。打ったばかりの7四の歩を取られてしまうのは手の流れとしてはおかしいのですが、ここで△7三玉は▲8五飛と回られて、▲7五歩や▲9二銀不成といったような手が受けきれる気がせず、玉を引いて粘りに出ることにしました。
第3図、直前の△7四歩は右桂を活用する狙いでしたが、ここで△7五銀と打ってしまったのは非常に後悔している一手です。8三にと金を作らせると厄介と考えて8四の歩を取り除きにいったのですが、ここは手駒を温存して△7三桂▲8三歩成△6五桂と初心を貫くべきでした。後続の順を見ると攻め駒不足になっていることがわかると思います。元々先手が飛車を深く引いていたら無い手だっただけに、惑わされたとしか言えない失着でした。
第4図での△5四歩は将来の▲5五桂を防いでいるだけという一手で、非常に辛いけど仕方ないと考えて指しました。ここでは先手にもそんなに早い手が無いのではと考えての一着だったのですが。
第5図で△2六歩と玉頭に多少の嫌味をつけたところで4将へ交代。▲2三歩△同飛▲4二金の挟撃は△2五桂と跳ねて5三のスペースが生きて詰まないことが作戦タイムでわかり一瞬期待したのですが…▲4二金とは打たず▲8三とと引いたのが「と金のおそはや」の格言通りの好手だったようです。7筋をスッキリさせて、そこから飛車が突撃してくると厳しすぎます。この手を見せられて△7五銀と打った手の罪の重さを思い知らされました。以下4将5将まで必死に応戦してくれたのですが、健闘むなしくそのまま寄せきられてしまいました。
今年も予選突破は叶わず、これで3年連続予選敗退になったでしょうか。ただ敗れはしましたが、今回も対局者の思いや応援してくれる皆さんの思いを感じることが出来、良い夏になったと思ってます。できればこの流れを借りてイベント実施など、狼将棋の再興に繋げたいところです。
最後に、観戦含めて今回狼将棋のリレー将棋に関わってくれた皆さん、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。