大好評上映中の映画「3月のライオン」、先月に前編を観てきたのに続いて先ほど後編を観てきました。昨年秋に「聖の青春」を観に行ったのが約15年ぶりの(映画館で観た)映画でしたが、それに続いて将棋の映画を観られるというのはファンとしてはありがたい限りです。

前編はシリアス要素がありつつもほのぼの要素も比較的多く、それはそれで楽しめましたが、強く印象に残るような場面がなかったという意味で少し不満もありました。後編は一気にシリアス要素が増えていて、全体として考えるといいバランスになっていたのかなと思います。

個人的に印象に残ったのが、終盤で幸田八段が娘の香子に言った「将棋は誰からも何も奪ったりはしない」というセリフ。以前の記事で紹介したことのある「将棋の子」の一節、「結局のところ将棋は人間に何かを与え続けるだけで決して何も奪いはしない。」と重なります。その前のところで香子が叫んでいた「(夢も家族も好きな人も)全て将棋に奪われた」というセリフを聞いたときにこの一節を思い出し、ああ対照的だなあと思ったのですが、最後のほうで幸田八段の「将棋は誰からも何も奪ったりはしない」のセリフ。何とも言えず感慨深くなりました。

あとは香子役の有村架純さん、美人ですね。テレビで見かけたりした時に綺麗な人だなあとは思っていましたが、改めて映画で見て軽くファンになりそうです。


前編もまだ観られるところはあるようなので、まだ観ていない方はぜひ。